2022.06.29 最終更新
【経験者が語る】ニートの日常・生活あるあるランキング39選
今回はニートが直面しやすい「あるある」と思ってしまう場面をニート経験があるライターにまとめていただきました。
・ニートの日常で発生する環境的な側面を知れる
・ニートの日常で生じる気持ち的な側面を知れる
・他の人も同じようなことを思っていることを知って、少しでも気持ちを軽くしていこう
1.家庭関係
◆家族の視線が気になる
『いつまでニートでいるつもりなのだろう、心配だ』
『たまに外に出ているけど、仕事は探しているのかしら』
直接、言ってくるわけではないのに、目がそう語っているケース。
たとえ仲が良い家族でも無言の時間になるといたたまれなく、延々と居心地の悪さを感じます。
あの視線は一度味わったことがないと、なかなか理解してもらいづらいですね。
◆親戚の集いは出来る限り避ける
勘違いされがちですが親戚の集いには参加したくないと考えるのはめんどくさいからではなく、ニートの防衛本能によるものです。
家族でさえ視線が気になるのに縁が遠い親戚ならなおさらです。
『〇〇君は、いま何をやってるのかな? まだ学生さんかい?』
と自分の近況を聞いてくるだけでも心に来るものがあるのですが、
『いとこの△△ちゃんは××会社に就職してね、立派に働いているよ』
なんて同年代の近況を聞いてもいないのに教えてこられたりして、比較されるとたまったものじゃありません。
◆兄弟、姉妹の活躍を聞くたびに肩身が狭くなる
自分はニートでろくに仕事もできていないのに、兄弟姉妹は普通に働いていたりすると、いたたまれない気持ちになっていきます。
兄や姉がちゃんと社会人として活躍しているのを見ると、つい比較して自分の出来の悪さを呪いたくなってきます。
逆に弟や妹が真面目に学校に通っているのを見ると、年上としてふがいなさを感じるので、これはこれで精神的にくるものがあります。
一番身近なところの比較対象として避けることができないことも、ニートとしての生活が辛いものになる原因の一つですね。
2.時間間隔、金銭感覚系
◆曜日感覚がなくなっていく
海上自衛隊は毎週金曜日にカレーを食べることで曜日感覚を忘れないようにしているそうです。
しかし、ニートにそんなものはないため、曜日感覚が薄れていく人が多いわけです。
ニートこそ毎週金曜日カレーを食べるべきなのかもしれません。
◆祝日のありがたみを感じなくなる
毎日が休日なので、祝日も普段と変わり映えしません。
とはいえニートは宿題が終わっていない夏休み最後の1日がずっと続いている状態なわけです。
真の意味で祝日にありがたみを感じるようになりたいと考えるニートは少なくないはず。
◆睡眠時間が増える
特にすることがあるわけではなく、また寝坊しても誰にも怒られないのでつい長時間寝てしまうことがたびたび発生します。
少しでも寝足りない感じがすると二度寝してしまい、逆に寝すぎで疲れてしまい体調不良になってしまったり。
睡眠障害の一歩手前の場合もあるので気を付けないといけません。
◆昼夜逆転生活するようになる
睡眠時間が増えることで、夜に眠れなくなってしまい、気づけば昼夜が逆転してしまっていることが多いです。
夜のほうが家族も寝ているため人目を気にせず行動できるので気楽ですが、社会復帰にはどんどん遠ざかって行ってしまいます。
昼夜逆転生活を解消したい人はこちらの記事も参考にしてみてください。
◆お金がなくて何もできなくなる
ニートは実家が太いからできるんだろ、
と思われがちですがお金を持ってるのは結局親なので自由には使えません。
ニートという立場からおねだりもなかなか難しいです。
もちろん、実家が裕福じゃない場合はなおさらです。
とはいえ、お金がないと面接用の服も揃えられないし……みたいなことを考えつづけた結果、なにひとつ動き出さなかった何てことが多々あります
お金がないことは事実かもしれませんが、それを働けないという現実逃避のための理由に使用してしまうのはニートあるあるです。
◆税金や年金の支払いに驚く
そもそも将来のお金のことを一切考えていないためニートになったような人が多いです。
そのため、いざ税金や年金の支払いが始まってようやくお金を稼ぐことの重要さと大変さに直面するってことも。
また税金や年金のことの知識もほぼなく、督促がきてようやく対応考え始めたりも。
3.日常・習慣系
◆電話の音でビクッとする
これはニートでも学校や習い事をサボったり、アルバイトをバックレした結果、電話で問い詰められた経験があったりする人には共感いだきやすいようです。
トラウマが呼び起されるのか、電話の音を聞いただけで当時の嫌な記憶がフラッシュバックしてつい身構えてしまいます。
現在進行形で、何か悪さをしているわけではないんですけどね。
◆部屋を片づけない
ニートって無限に時間があると思うじゃないですか。
自分でもびっくりするくらい必要以上に動きたくなくなるんですよね。
結果として部屋の掃除も片付けする気がいつまで経っても起きないです。
なんとかゴミ袋にまとめたとしてもゴミの収集の日に起きることが出来なかったりして、ゴミ袋が貯まっていったり。
気づいたら自分の部屋だけゴミ屋敷一歩手前になんてことも。
◆将来のことが急に不安になる
普段は考えないようにしているのに寝ようと布団にもぐりこんだタイミングで、ふと将来のことが脳裏によぎったりしてなかなか寝付けなくなってしまうことが多いです。
親が死んだらどうやって生きていけばいいんだろうかなど考えているうちに、朝になってしまったり。
◆Twitterを見ていたら、1日が終わってしまった
ニートがおそらく一番多いSNSはTwitterでしょう。
TLに流れてきた好きなイラストレーターさんの画像をブクマしつつ、
面白いYoutuberの動画ツイートを眺めて
Twitter上で知り合った同じ趣味の人とふざけあい、
企業アカウントのキャンペーンをリツイートして申し込んで……
なんてことを繰り返していたら、気づけば1日過ぎていたり。
何の生産性もない時間に後悔するも、結局同じような日々を繰り返したりしているのでいつまで経ってもニートから抜け出せない状態に。
◆やたら社会情勢に詳しくなる
日がな1日ネットに入り浸っているのでニュースサイトからSNSまで網羅的に巡回しています。
なのでやたら社会情勢に詳しかったりしますが、そのぶん偏った思想に染まりがちだったりします。
また聞きかじった知識を他人に披露したがることが多く、それが逆に周囲に疎まれる原因になったりも。
◆アプリは全て無課金で楽しむ
ゲームやる時間はあるけれど、購入するお金がないニートにとってソーシャルゲームは非常に相性がいいゲームです。
コツコツやりこんで、課金した人より強いキャラクターを作る瞬間はニートにとって数少ない勝利を実感できる時間。
そしてふと我に返った時、この時間にもっと他の有意義なことができたんじゃないかなんて考えるのもニートあるある。
◆見た目を気にしなくなる
家族以外に見られる機会が少ないので、容姿のことを気にしなくなります。
服装も自分から買いに行かなくなり、今あるもので何とか過ごすか、親が買ってきたもので何とか過ごそうとします。
引きこもりに近い状態になるとスウェットのみで日がな一日過ごしたりも。
◆髪の毛がやたら伸びる&面倒なので丸刈りにしてしまう
髪を切るためだけに外に出るのも面倒なので、床屋や美容院に行くのを嫌がります。
なので、当たり前ですが髪の毛がどんどん伸びます。目元が隠れてもある程度視界が見えてれば問題ないかなと考えがちです。前髪で顔が隠れていることに安心感を得る場合も。
逆のパターンではいちいち髪の毛に関することを考えるのが面倒になり丸刈りにしてしまいます。
丸刈りにすれば、そもそも髪型も細かく気にしなくていいですし、シャンプーや整髪料もほぼ使わなくて済みます。
バリカンを購入してしまえば、自宅で剃髪してしまうことも可能なので、丸刈りニートが多い理由はそんなところだったりします。
◆人としゃべらない期間が長すぎて会話が続けられない
気づきにくいんですが、日々の会話って意外と重要だったりします。
他人とほぼしゃべらない期間が続くニートは、本人でも気づかないうちにみるみる会話スキルが落ちていきます。
そして、うまく会話が続けられない、つっかえがちになりはじめて、会話スキルが落ちていることに気づき始めるのですが、その時には手遅れぎみ。
リハビリしたくて接客業に飛び込もうにも面接でうろたえてしまい、落ちてしまうなんてことも。
◆つい働いていると嘘をついてしまう
床屋や美容院に行った際によく聞かれる「何のお仕事をされているんですか?」なんて質問。
「実は無職で、ニートやっていて働いてないんです」なんて言うと話が終わってしまうので、
「ま、まぁ、営業っぽい仕事をしてます」とか「パソコン関係の仕事を……」なんて嘘をついてしまったら、
さらに突っ込んだ質問をされてしまい、しどろもどろ。
家に帰って、布団の中で嘘ついたことを大後悔してしまったり。
4.仲間・友人関係
◆同じニート仲間のブログをみてホッとする
自分と似たような人間の境遇を見つけて、同じことで悩むのは自分だけではないと安心したい。
なので、『ニート ブログ』などで調べて自分より年上で悲劇的なニートを見つけては、自分はまだ大丈夫だとホッとする行為を繰り返します。
これも現実逃避以外の何物でもないのですが、意外と本人は気づきません。指摘されても、恥ずかしくて否定しがちです。
◆ニートあるあるを調べて共感する
自分の生活が異常なのかどうか判断するすべがないので、ネットで似たような生活している人がいないかどうか調べたりします。
なので『ニート あるある』『ニート 日常』で調べて、共感することで精神を保ちます。
◆ソーシャルゲーム、ネットゲームに仲間がいる
一昔前はMMORPGがネットゲームの中心でしたが、最近ではオンラインFPS、RTSも日本ではメジャーになってきました。
スマホのソーシャルゲームも今は仲間同士で出来るゲームの人気が上がっています。
以前よりネットゲームの敷居は大きく下がった印象です。
そのためニートもネットゲームにはまりやすく、つい仲間内とだらだらと続けしまいがちです。
自己肯定感が得られる場所がネット上のみになってしまったなんてよく聞く話です。
気づけば、現実よりもネットゲームの世界のほうにいる時間が長くなっていたりも。
◆同世代、年下が活躍する話を聞き、うろたえる
同世代や年下が本格的に社会に出始めて、ニュースで活躍する話が耳に入り始めます。
最初は自分とは別の世界の人間だから……なんて考えたりもしますが、若い世代が増えるにつれて自分はいったい何をやっているんだろうと虚無感にかられます。
◆友人との金銭感覚の差に愕然とする
同級生が就職しはじめて、収入が増え始めると無収入状態の自分と差が開いていきます。
ちょっとした打ち上げなんかは安い大衆居酒屋で済ましていたのに、徐々に打ち上げ場所のランクが上がっていって金銭的に行きにくくなってしまったりも。
5.健康・身体系
◆体重が極端に増減する
ご飯を一日食べなかったり、後でまとめて食べたりを繰り返しているうちに、体重が極端に増減しやすいです。
また運動もろくに行っていないため、筋肉も付きにくく脂肪だけが増えたり減ったりを繰り返すケースが多いです。
◆運動不足のため、少し動いただけで息切れする
運動をしなければ体力は落ちます。
部屋でできる簡単な筋トレレベルでは筋肉はついても持久力はなかなか付かなかったりします。
普段はなんとでもないですが、ちょっとした駅の階段で上り下りした際の急な息切れから自分の体力が落ちていることに気づくケースをよく聞きます。
◆肌の色が白くなる
外に出ないので自然と日焼けする機会が減っていきます。
ふと鏡をみるとやたら肌が白い自分が目に入ります。
白いというよりも青白い感じだったりするので、むしろ不健康さが悪目立ちします。
6.思考・思想系
◆何かを継続して行うのが苦手
『ダンベルかったけどオブジェと化している』
『1日1時間、勉強するつもりが、スマホいじっている』
『パソコンでエクセルの練習していたはずなのに気づけばネットサーフィン』
と、毎日、毎週、同じ事を繰り返したり勉強・習慣づけするのが苦手です。
原因は人によって様々ですが、何かをやりぬきとおす意思が弱かったり、そもそもその習慣自体を忘却してしまったりなどが多いようです。
◆自分は最後は成功すると無根拠な自信を持っている
なぜか『いずれ成功するだろう』と考えがちです。
ただその自信になんら根拠はなく、問い詰められると返答に困りがちです。
◆他責思考になりがち
今の生活を続けているのは家族のせいだ、学校のせいだ、会社のせいだ、環境のせいだ、政治のせいだ、国のせいだ……と自分以外のせいにしてしまうこと他責思考と言います。
自分が働けないことの理由をなんとか見つけようとするので、この思想にたどり着きがちです。
他者のせいにするのは精神的に楽なのですが、自分の成長のきっかけにはつながりにくいです。
7.仕事探し系
◆とりあえず楽そうな仕事を探す
どうせ時給が安いことは判っているのだから肉体的にも精神的にも楽な仕事がないかどうか探します。
とはいえ、そもそも働いたことの経験自体があまりないので、楽な仕事とは何かと考え始めてそこで面倒くさくなったりも。
◆コミュニケーション能力を問われない仕事を探す
長らく家族以外の他人と会話をしてこなかったので、自身のコミュニケーション能力に自信を持てません。
なので、コミュニケーションを取らなくて済む仕事を探し始めますが、そうなると単純作業系が多いため、頭を抱えます。
◆肉体労働は体育会系っぽくて怖いから、対象外
体育会系のノリは学生時代から苦手なため、そういう職種は出来る限り避けようと考えます。
特にいじめ経験などがあるとなおさらそういう文化をなるべく避けたいと考えるようになります。
◆完全週休二日制かどうかが気になる
本音を言えば働きたくない……働くならせめて完全週休二日とれる会社で働きたい。
しかし、調べてみると自分の学歴・職歴だとその希望がかなえられる会社がほとんどなかったりして、絶望します。
◆アットホームな職場に身構えてしまう
『アットホームな職場』と書かれているのを見て、その中に入っていけるのが不安を抱えます。
身内だけで新参者が入りにくい環境なのではないかと疑ってかかってしまいます。
決して空気が悪い職場で働きたいわけではない気持ちはあります。
◆履歴書の空白地帯をどうするか迷う
ニート期間を履歴書にどのように書くのか迷います。
シンプルに空白だけにしてしまうか、開き直って素直に『ニート』と書いてしまうか、嘘をついてフリーターとして働いていたことにしてしまうか。
◆勇気を出してハローワークに行くも続かない
実はニートもハローワークに仕事探しの相談をした経験がある人は少なくありません。
ただ、ハローワーク行ってすぐ仕事が決まるケースは少なく、基本的に継続して何回も足を運ばないといけません。
そうこうしているうちに徐々に行くのがめんどくさくなってしまい、一度さぼったらそれ以降行きにくくなってしまうのがよくあるケースです。
◆求人の条件欄を見て申し込みを挫折する
『高卒以上』『社会人経験〇年以上』『PCが使える』『Excelができる』
調べ始めるとどの企業も何かしらの条件が用意されていることが多いです。
とはいえ、意外と条件欄は表向きだけで、やる気がある人間であれば採用可としているところも。
しかし、そのことを知らずに採用条件が引っかからなかったため、何もせずに申し込みを諦めるケースも。
◆自分でも取れそうな資格をやたらと調べてみる
『なにか資格があれば食いっぱぐれないんじゃないか』と安易に考えるのですが、
資格には当たり前ですが勉強が必要で、普段から勉強をあまりしてこなかった人間にはハードルが高いです。
なので、出来る限り最小限の勉強で取れそうな資格などを探してみるのですが、
誰でも取れる資格は特定領域以外の就職の役には経ちにくいことに気づきません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ニートの日常以外の内容に関してはこちらの記事でさらに詳しく解説もしております。
あるあるを読むことで、自分だけではない、他の人も同じようなことを思っているんだなど、少しでも気持ちが軽くなれば幸いです。
決して、ニートは孤独ではありません。あまり落ち込みすぎずに、気軽な気持ちで生活していきましょう。