2022.06.29 最終更新
高卒コンプレックスを解消するには? 原因から探る解決策
卒業後しばらくしてからさまざまな壁が立ちはだかることで、コンプレックス意識を感じるようになります。
何故コンプレックスを感じるのか、感じるのはどういうときなのか、どうすれば解消できるのか見ていきましょう。
・どんな時にコンプレックスを感じるのか
・なぜコンプレックスを感じるのか
・どうすれば解消できるのか
1.高卒が特にコンプレックスを感じる瞬間
◇給料の差を感じたとき
高卒と大卒は生涯収入において大きく差が開き、その差は平均で4000万以上とも。
初任給ではそこまで大きな違いではないのと高卒のほうが早くに社会出ていることもあり、むしろ給与が高いケースもありますが、年を重ねるごとに差が開いていきます。
実際に給与額を直接比較するケースは仲間内でもそうありません。
とはいえ、ちょっとした飲み会での会計時の立ち振る舞いや、服や靴にかける金額などではっきりと差を感じたりすると高卒で働き始めたことを後悔することが多いようです。
◇応募条件が大卒以上だった時
これは応募してみたいと思った求人の条件をよく見ると条件が大卒以上だったりしてがっかりしてしまうケースが多発します。
特に大手の企業や、金融関連、あと一部の職種などで良く見受けられます。
やる気はあっても、高卒という学歴が足を引っ張って望む仕事に付くことができないケースですね。
また、年齢を重ねると婚活を初めることもありますが、そこでも学歴でランクが決められており、そもそも大卒以外は登録することもままならない婚活サイトなども存在します。
◇大学生活を楽しんでいる友人を見たとき
友人や同級生が大学に通っている場合、大学での話を聞いたりすると、自分とは違う環境に行ってしまったことを肌で感じてしまいます。
高校と大学だと環境も違うので、学業だけでなく趣味の話なども徐々にずれが生じるように。
◇社会の偏見
高卒ということでレベルが低いとレッテルをはり、心無い一言を平気で放つ人は実際に存在します。
『あぁ、高卒だからこんなこともわからないんだ』
なんてことを、言われて心にダメージを負った経験がある人も。
直接言われたことがなくても、内心そう思われてるかもしれないと考えると、あまり気分が良いものではありませんよね。
実際にネット上で学歴でマウントを取る方、ちらほら見受けられるので……。
2.コンプレックスの原因とは
そもそもコンプレックスとは何でしょうか。
もともと精神学用語では様々な感情が重なり合って、複雑化したものを指しますが、日本ではもっぱら「劣等感」という意味で用いられることが多いです。
他人と自分を比較して「劣っている」と感じてしまった瞬間。
それが、コンプレックスを感じる瞬間と言えます。
では、逆にコンプレックスを解消するには誰にも「劣っていない」と自信をもって思える状態を目指すことになります。
これは具体的にどのような劣等感を持っているのかによって対応が変わります。
まずは自分が高卒であることで感じるコンプレックスの正体を明確に見定めて、的確な対応を考えていきましょう。
3.高卒がコンプレックスを解消する方法
金銭面でコンプレックスを感じる人
◇副業で収入を増やす
今の自分の仕事では収入がなかなか増えない。けど、高卒でもしっかりお金を稼ぐことができることを証明したい。
そんな方には、『副業で収入を増やす』ことをお勧めします。
リモートワーク環境の発展やSNSの発達により副業は以前より行いやすくなり、クラウドワークスやココナラのような、スキルシェア環境も以前より充実してきました。
Ubereatsのように自由な時間で働くことができるタイプの仕事も登場し、今後この副業ブームはさらに拡大していく可能性は高いです。
ただ、『副業でラクに儲かる』などの甘い内容で、言葉巧みに詐欺を行う業者も増えてきているので注意しましょう。
まずは『自分は何ができるのか』をしっかり考えて、背伸びをしすぎず、出来る範囲から副業を始めてみるのがおすすめです。
◇貯蓄・投資を考える
貯蓄をすることでお金をためて、その総額で劣等感を克服しようという考え方です。
明確な金額という目標が設定しやすいので、モチベーションが保ちやすく、コツコツ積み重ねることに自信がある人にはお勧めです。
収入が多くても日々の出費で散財してしまう人も多く、意外とあっさり貯蓄額で大学卒業した人たちを上回ることが出来たり。
また、最近は少額での投資もスマホで簡単にできるようになったので、貯蓄に余裕が出てきたら資産運用や投資に回していくのも◎ですね。
学歴面でコンプレックスを感じる人
◇大学に入学
一度、社会人になった後に改めて大学に入りなおすケースです。
そもそも学歴がコンプレックスであるのならば、学歴を書き換えてしまえばいいという話ですね。
もし、この方法を選ぶ場合は現在の自分に必要な能力・知識にフォーカスを当てて進学先を決めることをおススメします。
ただ学歴をアップデートするだけではなく、大学で学びなおすことで自身をよりスキルアップさせる。
漫然と大学に通っていた人たちと明確な差をつける道筋の第一歩になりえます。
◇資格を習得する
資格を習得することで、勉強ができない人間と他人に思わせなくする方法です。
特に難関資格には学歴なんて関係ないと思わせてくれる資格も存在し、取得できれば周囲の見る目は大きく変わるでしょう。
極端に難しい資格でなくても実践的な資格を複数取得することで幅広い知識のアピールにつながることも。
ただ、一部の資格はそもそも大卒以上が取得の条件だったりするので注意が必要です。
就職面でコンプレックスを感じる人
◇中途採用で大企業を目指す
大企業には新卒で採用されないと入社することが難しいと思われていますが、以前より中途採用の門戸はどこの会社も開かれているのが現状です。
そのため、誰もが納得するような実績があれば、高卒でも大企業に中途で入職することは不可能ではありません。
まずは現在の仕事での実績をしっかり獲得して、徐々にステップアップを目指す。
ある種一番日々の積み重ねが重要な解消方法かもしれません。
◇自分で会社を作る・起業する
就職していきなり社長になる。
というのは世襲制の会社でない限りは難しいですが、自分で会社を立ててしまえば、それも可能です。
やはり小さな会社でも社長という肩書のインパクトは非常に強いです。
ただし会社設立にあたって最低限の知識は必要ですし、事業を継続しようとすると非常に苦労することになります。
とはいえ、そこから一転して成功すれば高卒であることなんて気にはならなくなるでしょう。
4.高卒でもコンプレックスを感じにくい職種
営業職
営業職はコンプレックスを感じにくい職種の一つと言われています。
それは学歴よりも実際にあげた成績で評価される業界だからです。
そのため、高卒でも大卒の人間に逆転することも容易にありえます。
体育会系でハードルが高いイメージもありますが、昨今はそういう風潮も落ち着いてきたようです。
介護職
介護職も高卒コンプレックスを感じにくい業界です。
精神的にも肉体的にもハードな側面がある介護職は学歴よりも、いかにして長く続けてきたかが評価される傾向にあります。
資格も現場で何年働いたかが受験資格の一つになっています。
そのため、業界に入ってから勉強をはじめても問題ありません。
接客業
接客業はお客様から直接感謝の言葉をいただける職種であり、どんな職業よりもやりがいを感じるという人が多いです。
また、ベテランとの差は技術によるものなので学歴はほぼ影響がありません。
そのため、学歴によるコンプレックスを感じにくい側面があります。
特に飲食界隈は未経験者でも働きやすい職種なので若い人に人気のある職種です。
4.まとめ
いかがだったでしょうか。
高卒コンプレックスの解消方法をご紹介しました。
コンプレックスはネガティブな感情ではありますが、
「見返してやりたい」という気持ちは何かを為そうとしたときの大きな原動力につながりやすいです。
逆にコンプレックスを持ってるからこそ持てるその力を、自身が成長する土台に結びつけていきたいですね。