2022.10.26 最終更新
【実例あり】退職後に無職のまま保険の手続きしなかったらどうなるのか
期間を空けることなく次の企業に転職をするのでしたら手続きは不要です。
しかし無職になったりハローワーク通いになる場合、保険の手続きをしなければ将来的に大損することになっていまいます!
将来、損をしないためにも退職後にやらなければいけない手続きをしっかりと理解しておきましょう!
・支払わないと不利益になるのはあなた自身
・法律があるため日本国内に住んでいる人は支払わなくてはいけない
・現在無職でも支払う必要もある
1.払わないとどうなるのか?実際に困った実例
「自分は働いてないし保険も必要ない!」
なんて考えている人もいますが、無職であったとしても加入しなければいけない保険があります。
◇国民健康保険
病気や怪我をしたとき、経済的な理由で治療を受けられないということがないように医療費を控除してくれるものです。
病院に行ったときに提示する保険証をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
国民健康保険に加入していない場合、怪我や病気で病院にかかった際、高額な医療費が請求されることに。
保険証を持っている場合、原則的にはかかった医療の7割に保険が適用されます。(義務教育就学前は8割、70歳~74歳は7割~8割)
全額支払うとなると、無職には結構な痛手になります。
≪実際の例≫
◇国民年金保険
老後の為のお金の積立保険で、一般的に言われている65歳になったらもらえる年金のことです。
日本に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人に加入義務があります。
国民年金の加入・保険料納付状況として、令和2年度の最終納付率は77.2%となっています。
https://www.mhlw.go.jp/content/12512000/000798218.pdf
ただし、免除制度や猶予制度といった制度を活用している人もいるため、実際の滞納者はもっと少ない数値となります。
保険加入は国民の義務であるため、国民年金保険の滞納が続くと延滞料金が課せられます。
最悪の場合、自分ならびに家族の財産を差し押さえられることもあります。
≪未納から差押えまでの流れ≫
【1.催告状】
ハガキで届きます。未納であることの通知です。
↓
【2.特別催告状】
催告状を無視していると封筒が届きます。
封筒は三色あり、青色封筒、黄色封筒、赤(ピンク)色封筒の順に強い警告になります。
↓
【3.最終催告状】
赤(ピンク)色の封筒も無視を続けると最終催告状が届きます。
延滞金なしで支払える最後の通知になります。最終催告状を無視すると本格的な財産差し押さえの予告が始まります。
↓
【4.督促状】
督促状が届く頃には催促の連絡がかかってきたり、自宅に訪問されることも。期限内に納付しなければ延滞金(年14.6%)が課せられる旨も記載されています。
↓
【5.差押予告通知書】
強制的に回収します、という最後通告です。この予告期間を過ぎても保険料を支払わない場合は、「差押え」をされてしまいます。
参考記事:https://fuelle.jp/money/pension/special-notification-letter-for-the-national-pension
≪実際の例≫
・銀行口座が凍結
・勤務先から給与の一部を受け取ることができなくなります
・不動産や自動車、解約返戻金のある保険なども差し押さえられ
引用:https://saimu-nexpert-lawoffice.com/kokuminnenkin-sashiosae/
2.手続きはどうすればいいの?
◇国民健康保険
加入手続きは原則退職日の翌日から14日以内に行います。
(任意継続、家族の扶養に入らない場合)
市区町村役所の「健康保険窓口」で、健康保険資格喪失証明書・加入用の書類を提出をすれば完了となります。
14日を過ぎてしまった場合はすぐに手続きをしにいきましょう!
引用:https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/11692/
◇国民年金保険
国民年金に切り替える手続きは、退職日の翌日から14日以内に行います。
住民登録している市区町村役場の国民年金担当窓口でおこなってください。
・年金手帳
・退職日が確認できる書類(離職票、健康保険資格喪失証明書、退職証明書)
・身分証明書
・印鑑
支払い方法は3つあります。
(2)口座振替BANK
(3)クレジット
自分にあった支払い方法を選択しましょう!
引用:https://www.nenkin.go.jp/service/pamphlet/seido-shikumi.files/3.pdf
3.国民健康保険と国民年金の保険料はいくら?
国保と国民年金それぞれ金額が異なりますので確認してみましょう。
◇国民健康保険
前職の所得(給料)によって決まります。
前年1月から12月の所得をもとに計算され、前年の所得(給料)が多ければ多いほど国保も高くなります。
また国民健康保険料(税)の計算方法や料率は市区町村によって異なります
◇国民年金
毎月16,610円(令和3年4月~令和4年3月分)
国民年金は年によって変動があります。
たとえ無職であっても年間199,320円の支払いが必要になります。
4.保険の手続きは絶対にした方がいい!
日本の法律で定められているため、日本国内に住んでいる人は支払わなくてはいけません。
国民健康保険も国民年金保険もどちらも保険です。
自分に何かあった時のための保険として考え、支払うことをおススメします。
急な怪我や病気はいつ来るのか分からないものです。歯医者にちょっと通ったときにも保険料控除が適用されます。
国民健康保険を支払うことで得られるメリットは大きいです。
また、国民年金保険も同様で、老後のための積立年金になります。
月々の支払いは痛いかもしれませんが、現在無職だからといって支払いを怠ってしまうと将来困るのはあなた自身です。
「貯金がないから支払わない」という選択をするのではなく、支払えない現状を窓口の方と相談するといった行動が将来のためになります。
仕事を離れて無職となった理由は様々。
無職となった直後は手続きや気持ちの整理に追われることもあるかと思います。
落ち着いた後、次の仕事のことや自分の将来のことを考え、次の一歩の行動に移していくことをおススメします。