2022.06.29 最終更新
Fラン大学卒業生の就職先は?
・Fラン大学を卒業した後、いざ就職活動を考えたときにどんなところに就職できるのかがわからない
そんな悩みを抱えたまま漠然と就職活動を行うFラン大学生は少なくありません。
求人を出している企業さんの情報や、Fラン学生の就職における現実を正しく知ることが内定をもらえる結果にもつながります。
この記事では、Fラン大学生の就職先情報や、Fラン大学生であればどのような人が求められているのかをまとめています。
・Fラン大学生の就職率は約60%
・小売、飲食、金融、建設といった業界に就職する
・ステップアップしている人は一社目で全てを決めてはいない
Fラン大学の就職率はどれくらい?
まずは、Fラン大学生の就職率がどれくらいのものか確認をしてみましょう。
[偏差値における就職率]
参考:大阪経大論集・第64巻第1号・2013年5月[研究ノート] 大学の偏差値と退学率・就職率に関する予備的分析:社会科学系学部のケース
https://www.jstage.jst.go.jp/article/keidaironshu/64/1/64_KJ00008632039/_pdf
Fラン大学の就職率は、61.5%~67.8%となっています。
※)Fラン大学とは、偏差値49以下の大学。
Fラン大学生が100名いたとしたら、61~67名は就職先が決まっていて、残りの33~39名は決まらなかったということになります。
また、Fラン大学より偏差値が高い大学になってくると、就職率が70%を超えてくるため、単純な割合だけを考えると偏差値が高い方が就職率は高くなる傾向にあります。
Fラン大学の就職先一覧とその詳細
では、実際Fラン大学の卒業生はどのような業界に就職することが多いのでしょうか。
小売業界
小売業は、卸売り業者から仕入れた商品を消費者に販売する業態です。
代表的な企業名でいうと、イオン、ダイソー、セブンイレブン、などでしょうか。
逆に大企業でなくても地域に密着することで、根強い支持を獲得している小売業も多く存在します。
身近で名の知れた企業が多いので就職するときに名前が出てきやすく、どのような仕事を自分がすることになるのかイメージがつきやすいことから人気もありますね。
特に大手は生活のインフラを担う重要性から、倒産するといった心配は少ないというメリットも。
また、特殊なスキルや高難易度な資格が必要なケースが少なく、エントリーがしやすいも魅力です。
ただし、入社する同期の人数も多いため、周りの人よりも突出した結果や実績を出したりしないと出世することは難しいと言われていたりも。
就職後、ただ言われるがまま仕事をして安定を手に入れるのか、次の就職に向けスキルアップの観点から日々を過ごすのか、あなた次第でどのようにも活かすことができます。
飲食業界
食品を仕入れて加工や調理をし、消費者に対して飲食品を販売をする業界です。
マクドナルド、吉野家、サイゼリア、スシローのように多くの方が聞いたことある企業名が多く、かつ日々の生活で利用しているシーンが多いため、仕事のイメージが沸きやすいです。
また、新卒の場合は大量採用しているケースが多く就職のしやすさだけを考えると敷居は低め。
ただ、新卒を毎年大量に採用する背景としては、大勢の新卒の方が退職をしているという事実があるため、その企業の雰囲気が自分に合うかどうかを企業ホームページ、SNSや口コミなどで調べることが大切かもしれません。
運輸業界
運輸業界とは、陸・海・空それぞれで人やモノを運んだり、運送に関わるサービスを行っています。
代表的な企業名でいうと、日本運輸、ヤマトHD、日本郵政、日本航空でしょうか。
近年のコロナにおける影響もあり、Amazonや楽天を利用したネットショッピング利用者はより拡大していくでしょう。
そのため、非常に将来性がある業界ともいえます。
消費者が注文した商品を直接送り届けるため、運輸業界で働くドライバーさんに接する機会は多く、仕事内容のイメージは湧きやすいかと思います。
その他、日本郵政では手紙やゆうパックを消費者に届けるといった仕事以外にも、ゆうちょとよばれる銀行業務、かんぽ生命とよばれる保険業務も行っています。
金融業界
金融とは「資金を融通する」を略して「金融」とよび、お金を持っている人からお金を預りお金を必要としている人に融通することで利益を得ている事業になります。
代表的なところでは、銀行、生命保険、損害保険、クレジットカードとなります。
意外かもしれませんが、Fラン大学生の就職先として銀行は多くなっています。
銀行にも、三菱UFJ銀行、りそな銀行、みずほ銀行といったメガバンクとよばれる非常に大きな銀行から、それぞれの地方にある地方銀行、信用金庫といった銀行もあります。
普段の生活では銀行の窓口にいる方のイメージかと思いますが、半沢直樹というドラマにように銀行では営業マンと働く方が多くいらっしゃいます。
金融業界で働く営業マンは個人のお客様に対して金融商品を提案したり、企業に対して融資の提案をしたりすることで利益を得ることが仕事となります。
建設業界
普段生活する上で必要となる住宅や道路、トンネルや橋といった建造物をつくったり、中にはオフィスビルや街をつくりあげるような開発まで手がけることもあるのが建設業界です。
建設業界の中でもオフィスビルなど大規模な工事一式を請け負う総合建設業者を「ゼネコン」(General Contractorの略)と呼んでいます。
ゼネコンとして有名な企業として大林組、鹿島建設、清水建設、竹中工務店があります。
あなたが住んでいる住宅を作っている企業は住宅メーカーと呼ばれ、大和ハウス工業、積水ハウス、飯田グループホールディングス、住友林業などがあります。
会社の規模も大きいため、多くの人を募集しています。
仕事内容としては、住宅や建物を実際に建設する現場で働く職人さんや現場を監督する仕事であったり、住宅展示場などでお客さまに住宅の良さを提案する販売営業が一般的なイメージではないでしょうか。
Fラン大学卒業生の約4割は就職しない
また、Fラン大学という環境は傾向として正確な情報が入りにくくなっています。
YouTube:【学歴フィルター】Fラン大生の就職難についてちゃんと解説します。
大学卒業後、フリーターを選ぶよりもまずは就職してみる。
そして様々な人や環境に触れてみることがあなたの将来を考えるうえでもおススメです。
まとめ|一社目ですべてを決めるのではなくステップアップしていこう
Fラン大学生であれ、有名大学に通う学生であれ、社会人経験を持っている大学生はほとんどいません。
企業側も大学生に対して初めから仕事ができるとは思っていません。
そのため、企業側が何で判断しているのかというと、「学歴」と「面接での受け答え」です。
Fラン大学生は「学歴」から履歴書が通る確率は低くなっています。
その中でもいかにして自分を客観的に見つめ、自分の長所は何なのかを考え、将来と照らし合わせながら行動することが大切です。
Fラン大学生であることをプラスととらえて行動することで複数社からの内定をもらっている人もいます。
【逆転就活】ひろゆきが驚いた「Fランが逆にプラスになるんすね」上場企業から内定のFラン大学生の必勝法は?センター英語は20点の過去
こちらのYouTube動画を見たときに強く感じられるのは、表情と受け答え方ではないでしょうか。笑顔が素敵なのと受け答えが前向きで一緒に働いてみたいと感じられます。
Fラン大学であることをマイナスに考えるのではなく、どうしたら相手が採用したいと感じてくれそうか、就職したあと自分はどうなっていきたいのかを考えていくことが就職にもつながっていきます。
一社目ですべてが決まるわけではありません。
まず就職し、その会社で将来を考えながら日々目の前の仕事に取り組むことで積み重ねられる実績が次の転職の時に影響します。
一社目の実績や経験をもって転職に臨むことで、二社目ではより多い年収や責任のある仕事へとステップアップすることができます。