2022.06.29 最終更新
「何をすればいいかわからない」そんなニートのお悩み解決します
ニートといえば自由に時間を使えて羨ましい存在だと思われていますが、実は本人にしかわからない将来への不安があるものです。
それは漠然としていて具体的な不安ではないものの、ついつい考えてしまう時間があるからこその悩みです。
そして答えがあるわけでもなく、明確な将来設計もないので焦燥感が増すことになります。
結果として「何をすればいいかわからない」状態に陥りがちです。
今回はそんな不安を解消しニートを脱出するための方法をステップ形式でご説明します。
・まずは健康的な生活から始めよう
・アルバイトや資格取得といったできることから始めよう
・ゴールを自分で決めたり、就職支援サービスに頼って将来設計を決めてみよう
1.生活習慣の改善
ニートで「何をすればいいかわからない」となっている人にありがちなのが、脱ニートをするためのハードルを高く設定しすぎてしまい、最初の一歩が踏み出せないことです。
そのためまずは自分にできる範囲のことから手を付けていくことから考えていくのはいかがでしょうか。
・外出することを心がけよう
・健康に気をつかおう
・挨拶をする
・人と会話する
・時間を決めて生活する
好きな時に寝たり食事をする生活は確かに楽で楽しいですが、それは生活が不規則になって不安感を増す原因となります。
規則的な生活は生活を立て直す第一歩ですし、生活の見直しをすれば問題点が見えてくるはずです。
難しく考えなくても、このように簡単なことから始められるので、思い立ったら善は急げで実行あるのみです。
脱出に必要なのは世間一般の時間の流れに自分を合わせることで、仕事を始めてから続けることを見越した上での生活の見直しです。
特に、昼夜逆転が長く続いている人は、まず最初に改めるべきポイントとなります。
何となく生活の見直しをするだけだと元通りになりかねないので、1日の大まかな時間割を書き出して壁に貼りましょう。
目につきやすい場所に貼ることで、否が応でも目に留まりますから、度々確認しながら生活を改めることができます。
・外出することを心がけよう
外出する機会が増えれば自然と体力がつきますし、遠出しようという気持ちにもなるでしょう。
例えあてがなくても行動するのはいいことですし、散歩程度であってもプラスに働きます。
大切なのは行動で、家にいながらダラダラと過ごす割合を減らすことです。
つまりは、時間を意義あるものとして活用できるように、少しずつ訓練していくのが狙いです。
行動を繰り返すと自信がつきますし、自信がつくことで脱出のハードルは低くなります。
振り返ってみれば案外簡単だったと思えるよう、スローペースでも生活習慣を変えていくことが大事です。
今はまだ明確な目標が見えず将来の不安が拭えなくても、動いてプラスに働くことを増やしていけば、やがてそれが自分の糧になります。
・健康に気をつかおう
健康は意外と見落としがちな改善ポイントです。
しかし、社会復帰していようと思っても不健康な生活によって、体力が落ちていては復帰しようにも復帰できません。
取り組みやすいのは食生活。規則正しい時間に食事をとることも重要ですが、健康的な食事をとることも心がけるようにしましょう。
まずは三食しっかりとること、特に不規則な生活を続けていると朝食を抜かしがちになる人が多いので要注意です。
そして、偏った栄養配分にならないように食べるものにも注意してください。
いきなり完璧な健康レシピに取り組むのは難易度が高く続きづらいので、最初はサラダを必ず食べるようにするなどハードルが低いところから取り込んでいくのがオススメです。
また、食生活の改善と並行して積極的な運動にも取り組むとよりご飯がおいしく食べれます。
運動に関してもいきなり長距離ランニングなどハードな内容に取り組むと長続きしません。
例えば、近くを散策するウォーキング、室内での段差の上がり下がりなど本当に軽めの運動から徐々にステップアップすると挫折しにくいです。
最近は室内で楽しめる運動ゲームや、散策しながらモンスターを捕獲するゲームアプリなども充実しており、だれでも簡単に目標を決めて楽しみ運動することが可能です。
・挨拶をする
実家暮らしであれば、親と顔を合わせるタイミングがあると思います。
その時に挨拶をしてみましょう。
一人暮らしであれば親にテレビ電話してみるのもいいかもしれません。
もしくはコンビニやスーパーに買い物に行ったときにちょっとした挨拶をしてみるのもいいかも。
アルバイトや仕事をすることになると人と接する機会が増えます。
挨拶ができるようになると、その流れで次の会話に進むことが出来たりもするため、きっかけとしても挨拶は大切です。
また、人が何かやってくれたときに「ありがとう」が言えると、お互いの人間関係もより良くなります。
・人と会話する
まずは親や友人といった話しやすい相手から会話を始めてみてはいかがでしょうか。
しばらく連絡を取っていなかった友人に連絡をして、会って会話をしてみると心地よい疲れを感じるかもしれません。
人と会話をすることでストレスが軽減される効果もあります。
まずは話しやすい身近な人からの会話を少しずつ楽しんでみましょう。
2.「何をしたらいいかわからない」/社会復帰編
生活習慣が改善して自信がついてきたら、次は本格的な社会復帰を目指す段階です。
・アルバイトをはじめてみる
いきなり正社員を目指すのもありですが、着実に社会復帰したいならまずはアルバイトがオススメです。
理由は働き方に柔軟性があること、合わないと感じたら辞められることです。
正社員は長い目で見れば安定した収入源、生活を得ることに繋がりますが、簡単に辞められないというデメリットがあります。
それから、短期間で辞めてしまうと再就職のハードルが上がるので、焦らずアルバイトで経験を積んでから正社員での就職を目指すことをおすすめします。
アルバイトは一見すると単純な労働に思いがちですが、学べることも多いです。
接客業はコミュニケーション能力を養うのに役立ちますし、挨拶やいわゆる報連相など、仕事に必要な基本的なことが学べます。
5年10年と長く働く仕事ではないですが、コミュニケーションに自信がない人は1年から3年くらい働いてみるのがいいでしょう。
アルバイトも休まず続けられるのは立派なことですし、それが就職の面接でプラスにはならないとしても、経験したことは後々活きてきます。
アルバイトをするなら接客が不可欠なコンビニや飲食店がおすすめですが、体力に自信がない人は肉体労働もありです。
肉体労働は体力をつけるだけでなく、体の使い方を覚える練習になります。
疲れ果てれば休息を取る他ありませんから、休む大切さや時間の使い方もわかるようになるでしょう。
集中力を要する単純作業も社会復帰のプラスになりますから、気が散って集中できない人は工場勤務などが狙い目です。
3年くらいは修行の期間と考えて、じっくりと取り組み充実した日々を送るのが理想的です。
・資格取得を目指してみる
資格などの勉強をして将来の就職に備えておくことも、ニート脱出には欠かせないです。
資格の勉強は勉強する意義や取り組み方を確認するのに最適で、資格取得が適えば就職の武器になります。
面接においてはいかに自分ができる人間で、仕事に役立てるかをアピールすることが求められます。
自信がないと面接官に見透かされてしまいますし、空白期間中に何をしていたのかと問われると答えられないので、働きつつ資格を取るのがおすすめです。
とはいえ、やりたいことが決まってない場合、何の資格をとればいいか迷いがちです。
その場合は、ほんのすこしでも興味をもてた分野の一番簡単な資格から着手すると挫折がしにくいです。
簡単な資格でもまずは努力をした結果を出すと自信にも結び付きやすく、脱ニートのあしがかりになりやすいです。
例えば、IT関連に興味があれば、ITパスポート(https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/?topbana)。
事務に興味があればMOS(https://mos.odyssey-com.co.jp/about/)。
経理に興味があれば日商簿記三級(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3)などが取り掛かりやすい資格といえます。
・身だしなみを整えてみる
ビジネスカジュアルなど、以前よりスーツや制服にしばられない働き方ができるようになった昨今です。
とはいえ、髪は整っていない、服がしわだらけ、襟が折れてる、黄ばみやシミが目立つなど、あきらかに身だしなみがだらしないと社会に受け入れてもらえないケースが多いです。
脱ニートを目指すのであれば、最低限の身だしなみには気を使いましょう。
最近ではユニクロ、GUといったファストファッションもビジネス向けの服を販売しており、気軽に手に入れやすくなっています。
ただ、いままで外見に気を使ってこなかった人は自分ではなかなか気づきにくい点も多いと思うので積極的に家族や、友人知人にアドバイスを求めるとよいでしょう。
3.「何をしたらいいかわからない」/最終目標を決めよう
ニート脱出のための行動全般に言えますが、やはり小さなことからコツコツ進めていくにしても、モチベーションを続けるのがしんどい場合があります。
そのため、小さな目標とは別に最終目標としてニート脱出した結果どうなるのかというのを決めておきましょう。
人生の目的は人それぞれ様々ですが、例えばとりあえず100万円の貯金を目指す、将来結婚して親を安心させるなどの目標があった方がいいでしょう。
目の前の明確な目標でなくても、いつかの将来に備えてお金を貯めておくのは無駄ではないです。
結婚も今すぐという話ではないですし、相手を探すことを目標にしてもいいです。
重要なのは生きる意味になることを見つけて目標に設定すること、それと達成を目指して努力することです。
脱出はスタートラインですが、ニート生活に区切りをつけるために、ニート脱出の最終目標を決めることをおすすめします。
ニートを脱出したら何をしたいか、どうなりたいかを考えることで先が見えてくるはずです。
就職もその1つですが、それはゴールではなくあくまでも通過点です。
最終目標に設定するなら給料アップ、できれば何年間でいくらといったように具体的な内容を決めるべきです。
あるいは転職を設定するのもありですし、欲しい肩書があればそれを目指すのも1つの方法です。
とはいえ、目標があまりに大きすぎると道のりが大変になってしまうので、なるべく現実的な目標の方が無難です。
貯金はコツコツ続ければいつかは達成できますし、結婚も仕事に慣れて自分磨きをしていけば、いずれは達成できるでしょう。
人生には様々なライフイベントがありますから、結婚や出産などを考えながら人生設計をして、そこから最終目標を決めるのもありです。
目的があると人は努力できるもので、何を目指すか現実的なほどモチベーションが保てます。
本気で不安解消を考えるのであれば、就職したら貯金して結婚を目指し、転職などで給料アップというルートを歩むのが正解です。
このように、ルートを含め将来進む道を決めて設定することが、ニート脱出における道標となるでしょう。
貯金は数字が増えていけば安心に繋がりますし、給料アップで収入が増えれば更に安心感が増します。
家族が増えると責任も増しますが、一緒にいてくれる人がいるだけでも違うものです。
孤独は時に人を駄目にしてしまいますし、老後を想像すれば独りよりも家族がいた方が断然安心できると思われます。
つまり、そこまで将来を考えたり思いを巡らせて人生設計、目標設定を行うことが大きな安心に結びつきます。
4.まとめ/できることからはじめよう
いかがだったでしょうか。
「何をしたらいいかわからない」状態は不安でしょうがないとおもいますが、まずはできることから始めてみましょう。
一番やってはいけないのは「何をしたらいいかわからない」ゆえに「何も行わない」ことです。
何も行わなければ、確かに失敗はしないですが、前進することはできません。
具体的な行動が分からない人は相談してみる、というのも一つの方法です。
親や友人に相談してみるのも一つ。
もし知り合いだと恥ずかしいと感じるのであれば、ハローワークに相談することもできます。
「何をしたらいいかわからない」という気持ちは「何かをしなければいけない」という気持ちの裏返しです。
また、ニートのことをより詳しく知ることで、自身のニート脱出の手助けになることもあります。
こちらの記事でもニートに関してより深堀して解説していますので、ぜひお読みください。
危機感から目を背けず、少しずつでも構わないのでゆっくりと脱ニートを目指してみるのはいかがでしょうか。