2022.06.29 最終更新
「無職だけど働きたくはない!」そんな気持ちと現実の折り合いの付け方
・30歳を過ぎたあたりから就職の難易度が上がる
・どんな仕事だったら自分でもできるか早めに決める
・一日でも早く行動する。行動できない人は国や就職支援サービスに頼る
1.働きたくない気持ちと向き合おう
どんな人でも働きたくない時って存在します。それはもちろん無職の人だけではありません。
でも、無職の期間が長い人はいざ働こうとしても乗り越えないといけない気持ちのハードルが普通の人よりも高いので、なかなか動き出すことができないことが多いです。
まずは自分がなぜ働きたくないと考えているのかと向き合うことから始めてみましょう。
ここでは、よく働きたくない理由としてあがる内容をご紹介していきます。
・人間関係の構築が面倒
よく理由として上がるのが人間関係です。
確かにゼロから人間関係を構築するのって、意外と精神的に疲労する面が多いですよね。
また全員が完全にゼロからの付き合いであればいいのですが、実際にはすでに人間関係が構築されているところに飛び込まないといけないケースが多く、自分だけがよそ者という疎外感を払拭するにはなんだかんだで時間がかかります。
なんとかその人間関係に潜り込めたとしても、交流するようになってからわかる問題などもあります。
とはいえ、仕事である以上は一緒に働く人との人間関係の構築は避けて通ることはできません。
・自分に向いている仕事がわからない
どうせ働くのであれば、自分が苦手と感じる仕事ではないほうがいい。
それこそ、自分に向いている仕事で働きたいとそんな希望を述べる人も。
しかし、
と行き詰ってしまい、働き始められないというパターンは非常に多いです。
仕事をお金を稼ぐための手段として割り切りったほうがいいということはわかっているのですが、でも心理的に嫌な仕事はやりたくない気持ちは強い。
そんな堂々巡りの考えが続いてしまって、具体的な行動に移れず働き始められないということも。
・自分に自信がもてない
たとえどんな仕事でも責任はいつだって、ついて回ります。
もちろん雇用形態によってその責任の範囲は大きく変わりますが、たとえアルバイトだったとしても頼まれた仕事はしっかりこなさなければいけません。
ただ、自分に自信がない人はのしかかる責任が軽いものでも大きなプレッシャーのように感じます。
特に始めて働くことになる仕事はハードルを高く感じがちです。
簡単な仕事から徐々にステップアップしようにも、自分自身をどこまでも小さく見積もってしまうと、ささいな単純作業でさえ自分には向いてないように感じてしまいます。
・縛られないで働きたい
毎週同じ曜日に、毎日同じ時間、いつもと同じ場所にみなと同じように出社して働く。
働くうえでは当たり前のことですが、これを苦痛に感じる人も存在します。
特に時間に関しては働き始める際に多くの人が課題を感じています。
規則正しい生活を普段から送ることができていれば本来問題ないのですが、無職でそれが実践できている人は少ないようです。
また、人が多い場所に苦手意識をもつため、出勤のための通勤電車を極力避けたいと考える人も。
総じて、場所にも時間にも縛られず働きたいと考えるようになるのですが、無職の人間にいきなりそういう環境を与えてくれるケースは少ないです。
結果、理想と現実がかみ合わずに、働き始められないという人も。
・とりあえず、もう動きたくない
無気力でもうどんな行動をしようにも、体がだるくてしょうがないと感じるケースです。
どうせ実家に援助されているのならダラダラし続けていたい。
基本的にはそんな甘い考えですが、これが長期間続くといざ働き始めようと思っても体も心もついてこないということにも。
2.このまま働き続けなかったらどうなるの?
自分が働けない理由と向き合えたのであれば、次にこのまま働かなかった場合将来どうなってしまうのかを考えてみましょう。
・働きたくても働けない年齢に
就職において年齢は重要視される項目の一つです。
基本的に30歳を過ぎたあたりから就職の難易度は年齢と比例する形であがっていきます。
20代までは業務が未経験でも採用しようという会社は多いのですが、30代になってしまうとそれまで培ってきた実績やスキルで採用を判断されることが多いのです。
無職の場合は実績もスキルもほぼゼロの状況なので、30代になってから就職活動を始めるとことごとく壁の高さに悩まされます。
また、体力の問題もあります。未経験でも比較的採用されやすい業界は体力勝負な面が多いのですが、やはり年齢を重ねると体力は落ちていきます。
無職でも普段から体力トレーニングをやっていれば問題ないのですが、自信がない人はそういう業界に挑戦することもできません。
・家族の助けがなくなってしまう
働かなくても生きていける、だから無職のまま……という人の生活のほとんどは家族のおかげで成り立っています。
しかし、そんな家族もいつまでもいる存在ではありません。
両親は自分より早くなくなってしまうことが多いでしょう。兄弟姉妹も同じように年を取ります。
その援助がなくなったらどうなるのか?
家賃が払えなければ住んでいるところを追い出されるかもしれません。
持ち家でも税金が払えなければずっと住み続けることは難しいでしょう。
生活費は? やってもらっていた家事は? その時も無職だった場合は?
・公的機関の援助が減る
国はニートの定義を「35歳まで」という形にしています。
これを越えた場合は高齢ニートなどと呼び、従来のニートとはまた別の区分としています。
ただの定義の問題だけど思われがちですが、実際には法律なども同様に対象が区分されています。
なので、かつては受けられた援助が、35歳を越えると援助してもらえない可能性があります。
例えば「わかものハローワーク」というわかもの向けに職業紹介を行う事業所が存在していますが、これは35歳までしか利用できず年齢を超えた場合は通常のハローワークを紹介されます。
3.現実との折り合いの付け方
働きたくないという気持ちも大切ですが、現実も同じように大切となります。
重要なのはその気持ちと現実をどのように折り合いをつけるかということです。
かつてに比べて働き方は多様な現代、働くことの課題に対して真正面から取り組む必要はなくなりました。
例えば、
・人間関係に課題→人とかかわらなくて済む仕事を
人との付き合いに課題を感じている人は、人とできる限りかかわらなくてよい仕事を探してみましょう。
技術の進歩でリモートでの仕事などができるようになったため、以前ほど顔を合わせての人間関係に悩まされることが少なくなりました。
クラウドワークなどのフリーランスでの働き方はその典型で、最低限クライアントとのやりとりがしっかりできていれば、あとは自分の仕事のみに集中することができます。
他の人と連携して仕事を行うことに苦手意識を感じる人はぜひ検討をしてみましょう。
・自分に自信がもてない→小さな成功からコツコツと
自分に自信が持てない人は成功体験が著しく少ないことが多いです。
そのため、まずは自分がこれくらないら自分でもできるかもと思える内容の仕事を探してみることから始めましょう。
これも、かつてと違いWEBの発達で簡単な内職、クラウドワークレベルであればだれでも見つけられるようになりました。
最初からハードルが高い就職を目指すのではなく、簡単な仕事を積み重ねてお金を稼ぐということを繰り返していきましょう。
さらにそこからアルバイト→派遣社員・契約社員→正社員という形でキャリアアップを目指していく。
小さな成功で自信を徐々につけながら就職を目指せます。
・縛られないで働きたい→フリーランスやリモートワークが可能の職場へ
フリーランスで働けば時間に縛られず働くことが可能です。
リモートワークが可能の職場であれば、場所に縛られずに働くことができます。
どちらも、昨今の働き方改革で注目を浴びており、少なくない企業が取り組みを始めています。
ただ、いきなり無職がこのように働きたいといっても認めてくれる企業は少ないです。
そのため、最終目標として縛られない働き方を目指しましょう。正社員で信用と実績を積み重ね、あらためて企業と交渉すると認められるケースも。
というように、働き方の工夫次第で働きたくないと思った原因を避けることができる方法が存在します。
まとめ
いかがだったでしょうか。
重要なのは自分の気持ちと向き合い、なぜ働きたくないと考えてしまうのかを掘り進め、その対策方法がないかを具体的に調べてみることです。
自分の気持ちを無理に押し殺してしまうと、精神的につらくなります。
自分なりの対策方法を見つけ出し、現実と折り合いをつけて無職から脱出を目指しましょう。