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高校卒業

2022.06.30 最終更新

2022.01.31

【高卒でもIT企業に入れる!】就職するための対策とは?

「高卒だけどIT企業で働いてみたい」と多くの方が考えたことがあるではないでしょうか。

IT企業はパソコンの前でずっと仕事をしているイメージがあるかもしれません。

しかし、IT企業と一口に言っても様々な職種があります。

IT企業の業界事情を知り、どのように高卒からIT企業へと就職できるのか見ていきましょう。

3行でわかる記事まとめ

・IT人材が不足し、需要増加。学歴よりもスキルを重視


・基本的なIT知識と成果物を作り上げた経験を持とう


・技術者を目指すなら実務経験を積もう。IT業界の営業を目指すのも一つの手段


Contents

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1.高卒がIT企業に就職できる業界事情

今回は高卒でもIT企業に就職できる業界事情を解説していきます。

その業界事情とは以下のようなものになります。

・IT人材が不足している
・IT人材の需要が増えている
・IT業界は学歴よりもスキルが重視される

・IT人材が不足している

IT業界での人材不足は今後も加速すると予想されています。

この理由は、年々IT人材の需要が高まっている一方で、少子高齢化による労働人口の減少が見込まれるからです。

実際、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、以下の表が示すようにIT人材の需給ギャップが年々増加する見込みになっています。

2018年
2020年
2025年
2030年
22万人
30万人
36万人
45万人

参照:IT人材需給に関する調査(概要)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf

参照:IT人材需給に関する調査
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf

特に2030年には、最大で約79万人の人材不足が生じる可能性も示唆されています。

このような事情があるため、IT企業への就職は高卒でも狙いやすい状況だといえるでしょう。

 

・IT人材の需要が増えている

また「IT人材需給に関する試算結果」が示すように、年々IT人材の需要は増え続けています。

参照:IT人材需給に関する調査(概要)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf

一因としては、スマートフォンの普及によって、ITサービスが増加したことが挙げられるでしょう。

たとえば、以下のITサービスが上げられます。
・「Amazon」や「楽天」のようなネットショッピングサイト
・「Netflix」などの動画配信サービス
・「LINE」や「Gmail」といったコミュニケーションアプリ

今や日常生活において、さまざまなITサービスが利用されています。

このように、ITは生活になくてはならない要素になっているため、データが示すように今後ますます需要が高まっていくことでしょう。

 

・IT業界は学歴よりもスキルが重視される

IT業界は、他の業界に比べて実力主義の傾向があるため、学歴よりもスキルが重視されます。

これはIT業界において、新興のベンチャー企業や若い経営者が多かったり、新しいサービスや技術がどんどん生まれたりしているのが原因です。

もちろんIT企業といってもさまざまで、学歴を考慮する企業も中にはあります。

しかし上記のような業界事情があるため、学歴がなくてもスキルを身につけておけば、IT企業に就職できる可能性は高まるでしょう。

2.高卒がIT企業に就職するために必要なこと

ここでは、高卒がIT企業に就職しようと思い立った際に、必要な準備や身につけておきたいスキルを紹介します。

紹介するのは以下の3つです。

・基本的なIT知識
・実際の成果物
・継続的に学んでいく姿勢

・基本的なIT知識

IT企業に就職するためには、前提として基本的なIT知識が必要です。

IT知識を身につけている人の方が就職において有利になります。

IT知識を身につける方法としては、まずは「ITパスポート試験」を受験して合格するのがオススメです。

[ITパスポート]
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/?topbana

ITパスポート試験とは、ITを利用する人が備えておくべき、ITに関する基礎知識が証明できる国家試験のことです。

ITパスポートを取得すると、以下のようなメリットを得られます。

 

①業務に必要なITの基礎知識を身につけられる
(パソコン操作に加えて、情報システム・ネットワークなど体系的なIT知識も学べる)

②ITに限らず幅広い分野の知識を習得できる
(企業コンプライアンスやマネジメントなども学べる)

③就職で役立つ
(採用時にITパスポートのスコアや合格を確認する企業が増えている)

・実際の成果物

実際の成果物や実績があると、就活時に役立ちます。

これはIT業界ではスキルが非常に重視されるためです。

自身の能力の証明になる成果物があれば、選考において有利になるでしょう。

成果物ってどんなものがあるんですか?
成果物にはこんなものがるよ。
・パソコンを自作した経験
・Java言語で電卓を作った
・JavaScriptでスマホアプリを作った
なんでもいいから人に見せることのできる成果物をつくろう!

成果物があることで、あなたのスキルレベルをより正確に面接官に伝えることができるため、ミスマッチも防げます。

また、成果物があると「最後まで作り上げることができる人」と印象付けることも。

事前に成果物を用意しておくといいでしょう。

 

・継続的に学んでいく姿勢

IT知識やスキルを身につけるためには、継続的に学んでいく姿勢が重要なのは言うまでもありません。

またIT技術は常に進化しているため、こつこつ勉強して知識をアップデートしていく必要があります。

そうしなければ仮に就職できても、目まぐるしく変化するIT業界で活躍するのは難しいでしょう。

したがって、継続的に勉強する姿勢を今のうちに養っておくのがオススメです。

お笑い芸人でありながらゲームを作っている野田クリスタルさんは、高卒でありながら独学でゲームを作り上げています。
https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=2773

野田クリスタルさん「なぜ独学プログラミングでゲームが作れるようになったの?」
https://benesse.jp/kyouiku/202111/20211111-1.html

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3.IT企業に就職するための手段

IT企業に就職するための手段を紹介します。

主な手段は以下の2つです

・プログラミングスクールを経由する
・アルバイトで一度業界に入り込んでしまう

 

・プログラミングスクールを経由する

1つ目の手段は、プログラミングスクールを経由することです。

スクールを利用することでIT知識を効率よく学べます。

またスクールのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

・カリキュラムがあるため、計画的に学んでいける
・勉強への強制力が働くため、モチベーションを保てる
・成果物を作成できる
・分からないことがあったら、周りの人に相談できる
・就職のサポートを受けられる

デメリットしては、プログラミングスクール費用が高いことと時間がかかること。

たとえば、受講者数NO.1の「テックアカデミー」における通常のコースでは、16万円以上の料金を支払わなければいけません(2022年1月7日時点)。

プログラミングスクールの経由は、IT企業に就職する上で有効な手段です。

しかしそれなりに費用もかかるため、経済的に厳しい場合は別の手段を選んだほうがいいでしょう。

 

・アルバイトで一度業界に入り込んでしまう

2つ目の手段は、アルバイトとして一度IT業界に入り込んでしまうことです。

事前に実務経験を積んでおくことで、正社員を目指して就活する際には役立つでしょう。

またこの手段であれば、経験を積んだりスキルを上げたりしながら収入も得られるため、経済的な理由でプログラミングスクールを利用できない方にもオススメできます。

さらに以下のようなメリットもあるので、高卒の方や未経験で自信がない方にも適した手段だといえるでしょう。

・正社員登用に比べて採用基準が厳しくない
・成果物を作成できる
・正社員に比べて仕事量や責任も少ない
(自信のない方でも安心して経験を積んでいける)
・企業によっては正社員登用制度もある
(アルバイト先の企業で実績を作っていけば、正社員として登用される可能性がある)
ただし、アルバイトだからと受け身でいるとスキルが身につかないことも。

IT企業への就職を考えているのであれば、周りの方に積極的に話しかけ、スキルを磨くことが大切です。

4.IT企業のオススメ職種

最後にIT企業のオススメ職種を紹介します。

IT企業というと、パソコンの前でプログラムを打ち込んでいるイメージが強いかもしれません。

しかし、プログラマーやシステムエンジニア以外にも高卒の方にオススメする職種があります。

・営業
・ディレクター
・ライター
・事務
・人事・採用

高卒でIT企業に就職したいのであれば、どのような仕事があるかを把握しておくのは重要です。

【業界研究】IT業界でひと括りにするのは危険。SIer、Web制作、アプリ開発で仕事内容が全く違います。【就活・転職】

次項から、上記の職種について紹介していきます。

 

・営業

IT営業の仕事は、顧客企業を訪問して悩みをヒアリングし、解決策を提案して商談につなげることです。

説明や説得をする機会が多いため、営業としてのコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が必要になります。

また「こんな解決策がありますよ」と提案できるためにも、基本的なIT知識を身につけておかなければいけません。

 

・ディレクター

ディレクターの仕事は、Webサイトやビジネスツールといったコンテンツの製作・運営を指揮することです。

Webサイトへのアクセス数を増やしたり、システムの利便性を上げたりするのを目標に、プログラマーや後述するWebライターなどを管理します。

ディレクターとして活躍するには、IT知識に加えてマーケティング知識が必要だったり、マネジメントスキルも求められたりします。

また、IT技術の変化に柔軟に対応する必要もあるため、継続的に学んでいく姿勢が重要だといえるでしょう。

 

・ライター

IT企業で活躍するライターは「Webライター」と呼ばれます。

Webライターの仕事は、企業や個人が運営するWebサイトの文章を執筆することです。

仕事の目的はさまざまですが、読者に役立つ情報を伝えて、運営元へのアクセス数を増やすことなどが挙げられます。

ライターであるため文章力が重要な職種ですが、それだけでなく検索エンジンの仕組みなどのIT知識も知っておく必要があります。

 

・事務

IT事務は、書類作成や電話対応といった一般的な事務仕事に加えて、IT知識が求められる業務も行います。

たとえば、IT製品のマニュアル作成や、システムの開発・運用に関する問い合わせへのサポートなどがあります。

また、一般的な事務に比べて給料が高かったり、プログラマーなどへのキャリアアップも可能だったりするのがメリットです。

 

・人事・採用

人事・採用の仕事はどの企業にもあり、当然IT企業においても必要です。

特にIT企業では、これからどんどん人材を増やしていこうとする業界事情があるため、人事・採用業務の重要性が高まっています。

またIT企業で人事・採用の職種を選ぶのであれば、事前にしっかりとIT知識を学んでおきましょう。

前提となるIT知識がないと、適切な採用計画や教育カリキュラムを立てるのが難しいからです。

まとめ

高卒でもIT企業に就職することは可能です。

しかしそのためには、IT知識を身につけたり、能力を証明できる成果物を用意したりする必要があるので、決して楽ではありません。

最終的には自身がIT企業に入りたいという強い意志を持ち、自ら継続的に努力していくのが重要です。

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