2022.06.30 最終更新
フリーターから正社員を目指すときに知っておきたい3つのルート
今回はフリーターから正社員を目指したいと考えた人がとるべきアクションをご紹介していきます。
・フリーターの平均年収は約172万円
・結婚や出産、老後のことを考えると正社員を目指したほうが安定しやすい
・一人での挑戦が難しければ様々なサービスを利用するのが〇
1.正社員になった方が安定するって本当?
正社員とフリーターでは、給与に大きな差がでてしまいます。
フリーターの平均年収は、国税庁の調べでは約172万円ですが、正社員の平均年収は487万円です。
じつに、315万円もの年収の開きがあります。
原因としては、フリーターは年齢や勤続年数が上がったとしても、時給が大きく変わることはなく横ばいなためです。
それに対して正社員は、勤続年数やスキルによって月給や年収の増加があります。
このように働いた内容により正社員とフリーターでは大きく年収に差がでてしまうのです。
また、シフト制とフルタイムという違いや、ボーナスがあったり賞与があったりという違いも年収に差を生む原因となっています。
若い頃は年収が200万円未満でも問題なく生活できる可能性はありますが、将来的な安定を考えると正社員として働くことにより給与に伸び代も生まれ、収入アップを見込むことができます。
結婚や出産、老後のことを考えると、たとえ生活はできたとしても貯蓄が難しいフリーターの給与ではなく、ボーナスや賞与がある正社員を目指したほうが安定することができます。
そして、正社員になることで社会保険の加入などもできるため、金銭面以外での安定も手に入れることができるのです。
2.フリーターから正社員になることはできるの?
社会全体で人手不足ということもあり、フリーターからでも正社員になることは十分可能です。
フリーターから正社員になるというと、イメージとしてなんとなく難しいイメージもあります。
正社員を続けていた人の場合、履歴書はしっかり埋まっていますが、フリーターの場合空白の期間ができてしまいます。
この空白期間がフリーターが正社員になることが難しい原因ともなっているのです。
また、フリーターの場合正社員は初めてでも新卒枠ではなく中途採用枠として扱われます。
中途採用枠の場合、即戦力が求められることが多く、他の求職者である正社員からの転職者との競争です。
そのため、企業の選考基準や周りの競争相手の経験やスキルによっては内定をもらうことが難しい可能性もあります。
しかし、企業によっては書類選考がないところもあり、過去の経験ではなく面接での対応やポテンシャル、一緒に働きたい人材かどうかで見極めてくれるところもあるのです。
フリーターで社会人経験がないから戦力として期待してもらえないということは決してなく、現状自分の強みとなる部分をアピールしたり、今後どのようにしていきたいかという未来を語ることで採用してもらえる可能性は十分あります。
3.正社員を目指す際に知っておきたい3つのルート
フリーターから正社員を目指す場合、転職するためのサービスを早めに登録や利用して、求人に少しでも多く触れることで良い求人がみつかりやすいです。
ここでは、正社員になるために利用すべきサービスを3つご紹介します。
【転職サイト】
WEBサイトの閲覧をして、任意で応募をするサービスです。
自身で求人の閲覧や応募をおこなうため、自分のペースで満足いくまで案件を探せます。
また、ほとんどの転職サイトでは様々な職種や業種が掲載されているため、比較検討も十分にできます。
気に入った求人があったら、WEBサイトを通じて手軽に応募できるというところも魅力的です。
◆メリット
・希望の求人に応募できる
転職サイトでは、検索窓から任意で希望の条件を打ち込めば、希望に沿った求人がみつかります。
給与・職種・勤務地などを自分で入力し、気に入った求人があればすぐに応募することが出来るのです。
・自分のペースで転職活動ができる
求人の検索から内定まで、転職サイトの場合自分のペースで転職活動をすることができます。
なかには、良い求人があったら応募しようという考えで長期的に転職活動をする人もいるほどです。
そのような場合も誰からも催促もされず、好きなペースで転職活動をおこなえるのは急かされたくない人にとってメリットとなります。
【ハローワーク】
お住まいの地域でハローワークに出向き、地域の仕事を探すサービスです。
ハローワークの職員からのサポートもあり、地域にある多くの求人から仕事を選べるというのが特徴です。
また、基本的に応募などはどれにでもすることができ、職員と話して面接の旨を伝えるのが一般的です。
自分のペースで転職活動をおこなうことができます。
◆メリット
・地元の求人を紹介してくれる
ハローワークは各地域にあるため、地域ごとに扱っている求人が違います。
そのため、住んでいる地域から近い求人が豊富にあります。
また、地域の求人であり職員も詳しい人が多いため、企業のリアルな情報を教えてもらえることもあります。
・就職後の責任をもってくれる
ハローワークでの転職の場合、アフターフォローがしっかりしています。
仮にハローワークから就職した企業が、法的にブラック企業であった場合などに、是正や法的対処をしっかりサポートしてくれるのです。
・転職を急かされたり、強く勧められたりしない
ハローワークでは、転職をすることを強く勧めてくることはほとんどありません。
なぜなら、ハローワークでは平等性などを大切にするスタイルだからです。
そのため、今すぐ転職をしたほうが良いなど言われることはなく、あくまで求職者の判断に委ねる方針です。
【転職エージェント】
転職エージェントは企業とあなたのあいだにキャリアアドバイザーという人材紹介のプロが介入し、転職活動をサポートしてくれるものです。
転職エージェントは総合型といわれる幅広い職種や年齢に対応したものと、特化型といわれる職種や業種に特化したものがあります。
フリーターやニートの人でも、書類選考がなく内定率の高い転職エージェントも存在します。
◆メリット
・キャリアアドバイザーのサポート
キャリアアドバイザーのサポートでは、履歴書や職務経歴書の作成のサポートや添削、面接対策などをおこなってくれます。
自信のないフリーターでも、キャリアアドバイザーのサポートにより強みを活かした書類作成が可能です。
・企業の情報を事前に入手
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、企業との関係を持っている人も少なくないため、内部事情に詳しい人も大勢います。
そのため、そのようなキャリアアドバイザーが担当についた場合は、求人表などからはわからない内部の事情や社風などを細かく知ることができます。
4:フリーターから正社員を目指す際の注意点
・基本的なビジネスマナーを身につける
社会人として働いていく上で、基本的なビジネスマナーは就職前にみにつける努力をしたほうが良いです。
基本的なビジネスマナーをみにつけておくことで、いざ就職をしたときにビジネスマナーから教わるのではなく、早い段階で業務に移ることができます。
業務に移ることができれば、即戦力として働くことが可能です。
また、面接時にも基本的なビジネスマナーが身についていることをアピールすることで、社会人経験がなくても戦力としてみてもらえます。
ビジネスマナーの習得は、フリーターという部分を企業側が気にしなくなるポイントにも。
・自己分析をする
自己分析で自分の強みや弱み、得意不得意を理解しておくことは重要です。
これらを理解しておくことで、面接時に自分をアピールすべきポイントがわかるからです。
また、自己分析をおこなうことにより、自分に向いている仕事や業界がわかってきます。
今まではフリーターとして働いていたため気付かなかった、興味のある業界や自分が活躍できる業界がわかるのです。
・企業から求められるスキルを理解する
勤めたい企業が決まったら、必要なスキルを理解することが大切です。
そのためには、就職したい企業に関するリサーチをしっかりおこない、必要なスキルを洗い出すことが必要になります。
また、必要なスキル以外にもあったほうが便利そうなスキルなどもあればそれらもしっかり理解し、できるだけ習得しておくことが望ましいです。
・高望みをしない
正社員に対して過度な期待は禁物です。
安定した収入を貰えるなどのメリットがありますが、フリーターと比べて当然デメリットもでてきます。
正社員ということが理由で責任のある仕事を任せられることもあります。それを負担と感じることも十分あるのです。
正社員になればフリーターよりも良いところばかりだという風には思わないことが重要です。
まとめ
フリーターから正社員になることは十分可能です。
近年正社員として働く人は減ってきており、人手不足の問題もあるためです。
そのため、以前に比べて正社員登用される確率は高まっているといえます。
日々正社員になれる可能性は上がってきていると考えて良いでしょう。
このままフリーターでいることに不安のある人で、正社員になれるのか心配な人も多いです。
しかし、挑戦する前から諦めたりせず、まずは様々なサービスを利用して正社員を目指してみることをおすすめします。
正社員になることで、安定した収入や未来の安定を手に入れることができます。