2022.06.30 最終更新
正社員で就職したいフリーター向け面接対策【服装編】
・身だしなみは相手のためにすること
・清潔感があること
・年齢にマッチした服装を選ぶこと
1.正社員面接とアルバイト面接は別物
アルバイトの面接には慣れているけど、正社員面接は初めてという人はなにかと不安なものです。
特に面接の服装はいちばんの悩み。
アルバイト面接では服装自由な場合が多くさほどフォーマルである必要はないですが、正社員の面接は服装自由と指定されていてもアルバイト面接と同じ感覚で臨むべきではありません。
正社員の面接では社会人として最低限のマナーを身につけていることが前提です。
服装自由と記載されていたり特に指定がない場合もオフィスカジュアルを意識しておきましょう。
2.正社員面接の服装(特に指示がない場合)
正社員の面接では特に服装の指定をしない場合がほとんどです。
どのような服装で面接を受けるべきかわからないという人はスーツの着用が無難です。
ただし正社員の面接に着用するスーツは、清潔感があり年齢にマッチしたものでなければなりません。
ここではどのような点に気をつけて服装選びをすればよいかを男女別に紹介していきましょう。
◆男性の場合
・スーツ
面接で着用するスーツには2つのタイプがあります。
リクルートスーツとビジネススーツですが、違いはどこにあるのか見た目ではわかりづらいかもしれません。
スーツを着なれた面接官には一目瞭然なので、ここはしっかり自分に相応しいスーツを選びたいものです。
リクルートスーツは主に学生や新卒者が就活で着用するもの。
転職する場合や20代後半からはビジネススーツが適しています。
学校を卒業してからフリーターで働いていた人でも20代前半であればリクルートスーツで問題ありません。
スーツの色はできるだけベーシックな色が好ましいです。
黒や紺、ビジネススーツであればグレーでも大丈夫です。
・Yシャツ
面接ではYシャツも意外に目立つため、適切なものを選ぶ必要があります。色は白の無地が基本です。
ネクタイのカラーとも合わせやすくオーソドックスなため、一着は持っておきたいアイテムです。
またYシャツは襟元の形もトータルバランスに影響を与えます。
初めての正社員面接では無難なレギュラーカラーを選びましょう。
・ネクタイ
ネクタイはスーツスタイルのなかでもいちばん個性が出るアイテムです。
ネクタイ選びで大切なポイントは色や柄・太さ・素材です。
色や柄は面接を受ける企業の社風にもよりますが、スーツ同様ベーシックな色を選ぶのが無難でしょう。
柄も小紋柄や細目のレジメンタルなどがおすすめです。
アパレル系やベンチャー企業などの面接では明るめの色でポジティブなイメージを持たせるのもいいかもしれません。
ただしネクタイの太さは大剣が7~9cm程度のものを選び素材はシルクかポリエステルを基本にしましょう。
・靴
面接の靴は革靴が基本です。もちろん合成皮革でも構いませんが、色は黒が無難でしょう。
あまり先が尖ったタイプのものは避け、できるだけ紐靴を選びましょう。
モンクシューズでもいいですが、若年層では少々フレッシュさに欠け軽い印象を与えてしまう恐れもあります。
・カバン
カバンは革製または合成皮革で、床に置けるビジネスタイプのものにしましょう。
床に置いた際に自立するカバンであればビニール製でも問題ありません。色はベーシックな黒か茶色がベターです。
気をつけたいのがカバンのサイズですが、A4ファイルが入る大きさのものが基本です。渡された書類などを折りたたんで収納するのはあまり良い印象ではありません。
カバンの中身の出し入れはスムーズにできるよう心掛けてください。
◆女性の場合
・スーツ
女性の場合はリクルートスーツにこだわる必要はありません。
色もベーシックカラーであれば特に問題はないでしょう。ただし基本は上下セットアップであること。
ジャケットはグレーでスカートは黒などのツートーンはあまり印象が良くありません。
また女性がスーツを選ぶ際に悩むのが、スカートかパンツのどちらが良いかです。
結論から言うとどちらでも問題ありません。
ただし極端に丈が短かったり長いスカートや、バルーンパンツやスキニータイプのパンツは禁物です。
・ブラウス
ブラウスの色は白が基本です。淡いブルーやピンクも悪くはありませんが、顔映りが良い白を選ぶのが無難でしょう。
素材はフォーマルを心掛けてポリエステルなどの化学繊維がおすすめ。
綿や麻はヨレがあったり特有のカジュアルな素材感が出てしまいます。
また、胸元が開きすぎていたり、フリルのついたカラーは避けてください。
逆に窮屈な印象を与えるようであれば第一ボタンは外しておいても大丈夫です。
スーツの袖からブラウスの袖が必要以上に出ないよう、サイズにも注意しましょう。
・靴
面接の靴はシンプルなパンプスを選びましょう。
ヒールがあまり高いものは避け3~7cm程度がおすすめです。靴の色ですが、やはり黒が無難です。
スーツやカバンの色を選ばず合わせやすく、トータルバランス的にも気を遣う必要がありません。
また、先端は尖ったタイプより丸みのあるタイプを選びましょう。
・ストッキング
スーツはスカートでもパンツでも必ずストッキングを着用しましょう。
色は肌に近いナチュラルな色がおすすめです。パンツの場合はハイソックスタイプのストッキングでもOKです。
・カバン
カバンもスーツに合わせてベーシックな色を選びましょう。
A4ファイルが入るサイズで床に置けるタイプがベターです。
女性は肩にかけるトートバッグ型のカバンが主流ですが、床に置いて自立するタイプであれば問題ありません。
素材も革製か合成皮革、ビニール製の無地であればOKです。
3.正社員面接の服装(服装自由)
正社員の面接で服装自由と記載されていても、ラフすぎる服装では好印象は持ってもらえません。
基本はオフィスカジュアルです。どのような服装かイメージしづらいかもしれませんので、一つずつ解説していきましょう。
◆男性の場合
・ジャケット
いくら服装自由と書かれていても社会人としてのマナーを基準としています。
そのため最低でもジャケットは着用しましょう。
色も派手なものは避け落ち着いたベーシックカラーが無難です。
素材は綿や麻、ウールでも問題ありませんが、シワ加工のものやカジュアルすぎるデザインのものは避けましょう。
トータルで清潔感があり爽やかな印象であればOKです。
・シャツ
シャツはスーツの場合とは違い、ジャケットの素材感に合わせて選びましょう。
ジャケットが綿素材でシャツがビジネス向けのカッターシャツではバランスがとれません。襟はボタンダウンや開襟タイプは誠実さに欠けます。
色もジャケットとの相性が条件ですが、黒やグレーなどの暗い色や派手な色は軽い印象を与えますので控えましょう。
白や、淡いブルーなどがおすすめです。
・スラックス
パンツはスラックスがおすすめです。
ゆったりしたシルエットながらも、センタープレスが施されているためフォーマルな印象を与えます。
ジャケットを選ばず何にでも合わせやすいのがポイント。
ただし季節感が出やすいので春や夏は薄手の素材を選びましょう。
・靴
たとえ服装自由であっても靴は革靴が無難です。
もちろん合成皮革でも問題ありません。
スーツに合わせる革靴ではないので、伸縮性のあるカジュアルタイプの紐靴でも清潔感とトータルバランスがとれていれば大丈夫です。
◆女性の場合
・トップス
服装自由であっても派手な色や柄、露出度の高いトップスは避け、ノーカラーでも襟元がクルーネックやスクエアネックの清楚なものを選びましょう。
できればテーラードジャケットやカーディガンを羽織るのが好ましいですが、だらしない印象を与えなければブラウスだけでも問題ありません。
夏場も半袖は避け七分袖以上の袖丈のトップスを選びましょう。
・ボトムス
スカートを選ぶ場合は膝が隠れる丈のタイトスカートやフレアスカートが好ましいです。
派手な柄や光沢があり過ぎる素材、シワが残りやすい素材は避けましょう。
パンツスタイルも基本的にベーシックカラーのスラックスが無難です。トップスや靴とのバランスを考えて素材感が浮いてしまわないよう注意してください。
また、パンツの場合も綿ソックスではなくストッキングを着用しましょう。
・靴
服装自由な場合もベーシックカラーでシンプルなパンプスが無難です。派手な装飾は避けヒールは7cmを上限にサイズの合ったものを選びましょう。
・カバン
カバンもカジュアルな素材や形状のものではなく、A4サイズが入るベーシックカラーのものが無難です。
あまり大きなカバンは面接にはふさわしくありません。
革製やビニール製でも問題ありませんが、スッキリとした印象を与えるように心掛けましょう。
4:面接用の服を買うお金がない
スーツの購入にはそれなりの費用が必要です。
いまは予算的に厳しいという人は兄弟姉妹、または友人から一時的に借りても問題ありません。
しかしそれも難しい場合は、レンタルサービスを利用するのもおすすめ。
ネクタイや靴、カバンまで一式セットになったサービスならコーディネイトの手間も省けます。
3泊4日で6,000円程度の相場です。ただ、就活は内定するまで続くので面接の度にレンタルするのも非効率かもしれません。
最近ではサブスクリプションサービスも注目されています。
月額定額制で何着か借りれるので就職が決まって収入があるまでスーツが買えないという人にもおすすめです。
ただしサブスクリプションサービスは利用期間の縛りがあるので事前に確認しておきましょう。
また、リサイクルショップでもスーツの中古が格安で販売されています。
自分にあったものが見つかればずっと使えるのでそちらをチェックしてからレンタルサービスを利用するといいかもしれません。
5.他人にチェックしてもらおう
面接では第一印象が大切です。
もちろん見た目ですべてが決まるわけではありませんが、少なからず影響はあります。
普段からスーツを着なれない人は、自分では気づかない部分で悪い印象を与えかねないことも。
ネクタイの締め方やストッキングの色、シワや汚れなど見落としがちで、面接会場では予想以上に目立ってしまいます。
そうならないよう面接に臨む前には必ず身近な人にチェックをしてもらいましょう。客観的にチェックすることで自信にもつながります。
まとめ
今回は面接の服装について解説してきました。
しかしいちばん重要なポイントは「清潔感」です。
いくら高いスーツを着ていても、Yシャツにシワがよっていたり靴が汚れていては印象として「清潔感」は感じられません。
見た目の印象は面接結果に少なからず影響します。清潔感がありハキハキとした受け答えはどのような企業にも好印象を与えることができます。
就活期間は普段から清潔感のある見た目を心掛けましょう。