2022.06.23 最終更新
【例文あり】専門卒向け自己PRの書き方|専門学校の強みをアピールして就活しよう
・専門卒の場合は専門学校ならではの自己PRだと魅力的になる
・専門学校と行ってもさまざまなので自分の専門学校ならではの自己PRを用意する
・専門学校の領域とは別の方向に就職することが決まっても、専門学校でえた知識や心変わりの理由を書くとわかりやすい
1.専門卒の自己PRは何を書けばいいの
・専門学校を選んだ理由
大学や大学院など、学ぶ場は沢山ありますが、その中でなぜ自分が専門学校を選び、学んだのかをしっかりと伝えることは大切です。
「なんとなく選択した」などではなく「きちんと自分の意思を持った人」を採用したいと企業側も考えています。
専門学校での経験を端的に伝えるためにも「なぜその学校を選んだのか」という理由を述べましょう。
専門学校で学ぶということは、専門分野、一つの事柄を集中して学ぶということです。
なぜ自分は、その分野を選び先行したいと思ったのかを明確に伝えましょう。
そして、明確な意思を伝えることで、自身の価値観や人柄を伝えることができます。
専門学校を選択した理由は、アピールの中でも強みになりますので、必ず明らかにしておきましょう。
・専門学校で獲得したスキルや専門性
専門学校で学ぶことの強みは「専門性の高さ」と「即戦力となりうる知識とスキル」と言えます。
それらが高い水準であれば高評価を得て採用にも至ります。
企業としては、やはり育成に時間をかけることはなかなかできませんので、即戦力となるような人材を求めています。
「自己PR」ではその専門性を活かし、最終的には自分の入社後の「貢献度の高さ」を伝えることがポイントになります。
ただやってきたことだけを述べるのではなく、専門学校で培った専門性を活かして「企業にいかに貢献し」、「仕事で戦力となれるか」をアピールすることで、好印象を与えることができます。
言葉遣いや、目配りなどもポイントになります。
専門用語を使う必要があるときには、誰にでもわかりやすい言葉で、明るく丁寧に受け答えすることも大切です。
・専門学校で取り組んだことや実績
専門学校で「知識」として学んだことや「実習」などで自身が経験したことや、そのときに感じたことを率直に述べることで、座学で学んだ知識をいかに「実践」や「仕事」に活かしていけるかをPRしていきましょう。
自分でどんなことを目標に、何に取り組んできたかをアピールすることであなたの積極性なども伝えていけると良いでしょう。
とはいえ、専門学校にも様々なジャンルがあります。
専門学校のジャンルごとに例文をご用意したので、自分に合ったものを参考にしてみてください。
2.専門卒向け自己PR例文【医療・福祉系】
自己PR例文
小さい頃、祖父母と一緒に暮らしており、家族と一緒に介護を経験したことから、将来は高齢者の役に立つような仕事がしたいと考え医療・福祉の専門学校に入学し学んできました。専門学校で学んだことは、具体的に、利用者様の生活介助の実践、ケアプラン作成、業務マニュアルの作成やレクリエーションの企画立案などを学んできました。その中でも私が最も注力してきたのは「レクリエーションの企画立案」です。実習中、利用者の方とレクリエーションを行なった際に垣間見ることができた笑顔や一生懸命な姿を見て、どんな立案をすれば、施設利用者の方が喜びながら運動能力を維持、高めたりすることができるかを考えてきました。利用者の方にも評判を得ることができたことは、自身のモチベーションにもつながりました。今後、このような学習や実践で培った物を活かして、利用者様のQOLを高め、生きがいを感じていただけるようなレクリエーションを企画することや、その他の業務に関しても即戦力となって利用者様や御社の運営に貢献していきたいと考えています。
医療・福祉系は人の命が絡む環境です。そのため、なぜこの道に進もうと思ったのかを問われることが多いです。
なんとなく選択したわけではなく、何をきっかけに働こうと考えたのかをアピールするようにしましょう。
また専門学校で得た知識以外にも自身のモチベーションたる経験があるのであれば、積極的に書くと高評価を得やすいです。
3.専門卒向け自己PR【美容・理容系】
自己PR例文
子どもの頃から、髪のおしゃれをしたり、手先を使った作業が好きだったため美容師になりたいという夢を持っていたため、専門学校で学ぶことを決め2年間無欠席で通学しました。実習は思っていたよりも厳しいもので、実際のお客様のケアをするにもとても緊張しましたが、先輩方の接客の様子などを見ながら積極的に質問をしたりし、少しずつお客様に対するサービスを学ぶことができました。自分は専門学校では特にヘアカラーの施術について興味を持ち、取り組んできました。コンクールなどで賞をいただいたことはとても自信になっています。このような実績を生かしながら、今後もご指導を受け、さらに美容師としての技術と専門性を高め、御社に貢献していきたいと考えています。また技術だけではなく、お客様に指名を受け、接客の面でも信頼を得る美容師になりたいと思います。
美容・理容系はただおしゃれが好きなだけでなく、顧客にどこまで寄り添えるかが重要です。
自己PRには技術面だけでなく、接客面などもアピールすると評価が得られやすいです。
4.専門卒向け自己PR【クリエイター系】
自己PR例文
アニメや漫画が好きで、子どもの頃からそのアニメを真似て絵を描いていました。その事が功を奏して、絵画コンクールで入賞し、絵を描く仕事やイラストレーターになりたいと思いました。美術大学への進学も考えましたが、描くことや技法を専門的に学びたかったため、専門学校で学ぶことを決めました。学び始めた頃は、趣味で描いていたようには描き進めることができず迷うこともありました。しかし、技法を学び進めたり、インターンの経験をすることで、自分なりの表現や、求められる表現を描き分けることができるようになりました。このような経験を生かしながらお客様が求めるイラストをしっかりと理解し、それを表現できるイラストレーターとして御社に貢献したいと考えています。専門学校で一つのことに集中して学んだという粘り強さも自分のPRポイントです。難しい課題に対しても粘り強く取り組んでいきたいと思います。
クリエイターの場合は実際に制作するにあたってどういうスタンスで取り組んできたのかなども評価軸となりやすいです。
制作物では補えない箇所を自己PRで補足するなどして、うまく評価につなげていきましょう。
5.専門卒向け自己PR【IT系】
自己PR例文
私の長所は「コミュニケーション能力の高さ」です。高校時代からアルバイトを続けており、その中で人と人とのコミュニケーションの重要性を学びました。システムエンジニアは1人でPCに向かい人とコミュニケーションをする事があまりないと思われがちですが、お客様へのサービスやスタッフ間でのスムーズなやりとりには、コミュニケーション能力の高さは重要になってきます。このアルバイトで培ったコミュニケーション能力を、システムエンジニアという職業で活かし、より良いサービスを提供し、人としても信頼していただき、仕事を増やしていけるよう心がけていきたいと思います。また、専門学校で専門的に学んだプログラミングの正確性などをさらに高めて、効率的な業務のできるエンジニアとして即戦力になることをお約束します。
IT系の自己PRは技術面で補えない箇所をアピールするイメージとしましょう。
性格や、コミュニケーションスキルなども最近のIT職では重要な評価指標とされています。
6.専門領域外で就職したい場合の自己PR
専門学校を卒業した場合でも必ずしも専門領域に就職するとは限りません。
そんな場合でも専門で得た知識や、心変わりの理由などをしっかりと説明する自己PRとすることで面接官に好印象を与えることが可能です。
自己PR例文
専門学校では保育について、特に子どもたちの成長や発達、年齢に応じた援助などを専門的に学びました。実習先で、実際の子どもたちと触れ合い、保育士として一緒に生活したいと考えていました。保育園の実習先では子どもたちの活動の様子を保育園のブログで発信する担当をさせてもらいました。自分の撮影した写真や文章などに対して、保護者から様々な反応が返ってくることを経験し、広告やWebの世界にも魅力を感じるようになりました。保育士を目指していましたが、このような発信業務や文章の表現することに魅力を感じ、広告業界の方が、自分の表現力を活かせると思い直しました。表現は保育士にも共通するところで、人を読み、人に寄り添いながら喜びを与えるような表現で、新たな発信をしていきたいと思います。この業務が御社の新たな取り組みや強みとして成長していくよう研鑽を積みたいと考えます。
まとめ
今回はそのなかでも専門卒向けの自己PRの書き方に関してご紹介しました。
専門学校は、専門性を追求し向上させることが大学などとは違うPR点になります。学校で学んだことや得た経験、実績を自分なりに分析しましょう。
さらに自身の獲得した知識や経験が、志望する職場で、どのように生かしていくことができるかを意識しその熱意を伝えることが大切です。
そして、その中に「あなたらしさ」を交えながらあなたの人柄を理解してもらえることができるよう努めていきましょう。きっと採用に至ることでしょう。自分の専門性や個性を最大限にPRしてください。