2022.06.23 最終更新
【本当にあった】ニートの地獄の末路5選|引きこもりが迎えた悲惨な結末
今回はニートが引きこもり続けたら、最終的にどうなってしまうのかを悲劇的な実例を交えながら解説していきます。
・実際にあったニートの末路は様々だが悲劇的な結末を迎えるケースも多い
・親が死亡して生活ができなくなったケースや、周囲に危害を与えるケースなども
・少しでも現在の状況を改善したいなら、少しずつでもいいので行動してみよう
1.ニートのまま、親が死亡したケース
実家住まいのニートの生活費は、親の年金などでまかなわれているケースがほとんどです。
しかし、親が病気や事故で死亡してしまった場合、どのような末路が待っているのでしょうか? 2つの実例を紹介します。
死亡した父親の遺体を放置し、年金を不正受給して逮捕された事件
その後7年に渡って父親の遺体を自宅の2階に隠し、年金を不正受給していたという事件がありました。
対人恐怖症の傾向があった男性は、父親が亡くなる前年に母親も亡くしており、母亡き後は、1人で父親の介護をしながら暮らしていました。
ある日の朝、父親が呼吸をしていないことに気づき、心臓マッサージを試みるも呼吸は戻らず。
動こうにも動く気力がなかった男性は、自宅の2階に父親の遺体を放置する、という選択を選びました。
父親の死体が発見されたのはそれから7年も後。
生きていれば100歳になっているはずだった年に、百寿のお祝いを持って訪れた役所の職員が、父親の姿がないことを不審に思い警察に通報したのです。
男性は死体遺棄と年金の不正受給の罪で逮捕されてしまいました。
実はこのような親の遺体を遺棄して逮捕に至る事件は、日本全国で絶えず起こっているのです。
引きこもりの50代男性が、親の死後、生活費がまかなえず餓死に至った事件
親に養ってもらいながら生活していた50代男性。
親の死後に生活費が底をつき、食事をとることができずに、体はどんどん衰弱してしまいました。
近隣住民からの通報により、役所の担当者が自宅を訪問し、病院にいくよう説得するも男性は拒否。
役所側としても、本人の同意なく強制的に病院に連れていくことはできないのです。
「自分でなんとかしたい」と言って、役所担当者が何度訪問しても要請を拒否し続けた男性は、それから約1ヵ月半後に自宅で亡くなっていたところを発見されました。
死因は栄養失調による衰弱死でした。
2.家族や世間を恨み犯罪に走ったケース
事件の件数としては多くありませんが、引きこもりが家族や世間を恨み、犯罪に走ったケースもあります。
引きこもりは長期間社会との繋がりを閉ざしているため、「自分は不幸であると思い込み、自分が不幸な原因は家族や社会に原因がある」というような認知のゆがみを生んでしまうことがあります。
その結果、犯罪に走ってしまった実例を紹介します。
負傷者18人・死者3人の被害を出した無差別殺傷事件
スクールバスを待っていた小学生の児童・その保護者を無差別に刃物で切りつけたのち、犯人自ら自身の首を切り、死亡した事件がありました。
負傷者18人、犯人を含めて死者3人となった残忍な事件です。犯人は、20年以上も引きこもり生活を送っていた、当時51歳の男性でした。
家族5人殺傷事件
15年間引きこもり生活をしていた30歳の男性が、家族5人を次々に切りつけ、3人が負傷・2人が死亡する事件がありました。
犯人の男性は、家族を殺傷したのちに、自宅に放火しております。
犯行に至った原因は、「家族にインターネットの契約を切られたから」と供述しております。
長い間引きこもっていた犯人にとって、おそらくインターネットは社会との繋がりの糸口だったのでしょう。
それを絶たれてしまった男性は絶望し、反行に至ったとみられております。
元農水事務次官長男殺害事件
2019年6月1日、元農林水産事務次官の父親(当時76歳)が無職の長男(当時44歳)の殺害にいたってしまった事件です。
長男は外出もせず、オンラインゲーム等をして引きこもり状態の生活でした。
事件当日、近所の小学校の運動会の声がうるさいと腹を立て「ぶっ殺す」と長男が発言。
発言を聞いた父親は自らが殺されるかもしれないという恐怖心と周りに危害を加えるかもしれないという不安から、刃物で長男を刺殺してしまいました。
裁判では
・殺害された長男が中学生のころから、壮絶な家庭内暴力を繰り返していたこと。
・母親が息子の暴力が原因で29年前からうつ病を患っていたこと。
・被告の長女が5年前に自殺していたこと。
など、崩壊した家族の状況が明らかになりました。
3.誰にも頼れずに孤独死するケース
ニート・引きこもりは社会との接点を閉ざしてしまいがちです。誰にも頼れずに孤独死に至るケースもあります。実例を紹介します。
母・ペットの死後に孤独死した引きこもりの40代女性
大阪府で起きた事件です。母親と2人暮らし、ペットの犬と共に生活していた引きこもりの40代女性がいました。
ペットの犬が亡くなり、後を追うように80代だった母親も高齢による衰弱で死亡してしまいます。
娘の40代女性は生活保護を受けていましたが、母親の死の約一年後に孤独死しております。
40代女性は学生時代から不登校だったなど、社会との接点が途絶えておりました。
80代母親と50代娘が2人そろって孤独死
北海道札幌市でおきた事件です。母娘で2人暮らししていた80代・50代の女性が孤独死していたことが、ガスの検針担当者が異臭を感じたことをきっかけに発見されました。
死因は飢えと寒さによる低体温症です。50代の娘は長年引きこもり状態が続いていたそうです。
2人の遺体が発見されたときには、少なくとも母親は死後2週間以上、娘は死後1週間以上が経過しておりました。
4.兄弟姉妹に支援されるケース
兄弟姉妹から経済的な支援を受けながら、引きこもり生活を続けている方もいます。実例と共に、昨今の世間の実情も解説していきます。
引きこもり兄のために地元に戻ることになった弟家族
東京都内にマイホームを購入し、幸せな生活を送っていた家族に転機が訪れました。
主人の父親からの電話で、「もう1人じゃ面倒見切れないから、地元に帰ってきてくれ」といわれてしまいます。
面倒をみる対象は父親ではなく、引きこもりをしていた兄。
働いていた会社が倒産したことをきっかけに引きこもりになった兄は、突然脳梗塞に倒れ、施設生活を余儀なくされます。
高齢の父親が賢明に世話を続けていましたが、もう限界とのことです。
幸せなマイホーム生活を離れ、引きこもり兄のために地元に転居することになった弟家族。
「兄のためではなく、父親のためだ」と弟は語ります。
昨今の不景気の中、引きこもり兄弟の生活を支援することは可能なのか
失われた30年という言葉があるように、日本の不景気は長期間に及んでいます。
この国で暮らすほとんどの家庭や個人は、自身の生活を支えることでいっぱいいっぱいです。
そんな中、引きこもり兄弟の生活を支援しながら細々とした暮らしをしている方も一定数います。
景気の回復が見込まれない昨今、果たしてそのような生活がいつまで続けられるのでしょうか。
ましてや、兄弟だって同じように年齢を重ねていきます。
高齢で働けなくなる日も、そう遠い未来ではありません。
そうなったとき、兄弟の生活費までまかなうことは難しいのではないでしょうか。
5.自殺を選択するケース
京都伏見介護殺人事件
2006年2月1日、86歳の母親の介護で生活苦となった54歳の男性が、母親の首を絞めて殺害し、男自身も包丁で自殺を図ったが未遂となった事件です。
元々は両親と男性の3人暮らしで生活をしていました。
しかし父親が死亡したころから母親に認知症の症状が出始めます。
男性は母親と2人暮らしを始め、介護をしながら工場で働いていました。
しかし次第に母親の症状が悪化して昼夜逆転生活に。
介護との両立、徘徊する母の迎え、デイケアを利用するも一向に減らない負担。最後には会社を退職することになります。
生活保護の相談に訪れるも失業給付を受け取っていることを理由に、生活保護の申請が認められませんでした。
仕事が見つからないまま失業給付が期限を迎え、カードローンも限度額に達し、家賃を支払うこともできなくなり、心中を決意します。
(出典:警察庁自殺統計原表データ)
警察庁が発表している自殺の統計データによると、年次別に見ても毎年の自殺者数の半数以上は無職者となっております。
無職・引きこもりが長引くと、最悪の場合自らの命を絶ってしまうことになりかねないのです。
まとめ
ニートが迎える悲惨な末路としていくつかの事例をご紹介しました。
このような未来は、早いうちに手を打つことで回避できます。
仕事を通して社会との繋がりを持つことは、心身の健康に直結します。
また、自身の成長を感じることができ、日々の充実感が上がるのです。
ニートである現状を危惧している方、将来への漠然とした不安を感じている方は、少しずつ行動してみてください。
ニートに関してさらに詳しい情報を知りたい方はこちらの記事で深堀して解説しております。
一歩ずつ着実に踏み出していくことで、気が付いたときには今より大きく前進しているはずです。