2022.06.23 最終更新
学歴フィルターはどこから存在するの?|学歴の差を感じる瞬間3選
噂で聞いたことはあるけれど実態はどうなのか、疑問・不安に感じる方もいるかと思います。
今回は学歴フィルターとは何か・どんな瞬間に感じるか、解説していきます。
・採用を行う際に学歴というフィルターをかけて就活している人を選別する傾向のこと
・学歴フィルターは存在しないとも言われているが、実際に体験したことある人も多い
・計画的に行動できれば学歴フィルターを乗り越えて就職することも可能
1.学歴フィルターって何ですか?
学歴フィルターとは
「各企業・会社が採用を行う際に学歴というフィルターをかけて就活している人を選別する傾向のこと」です。Wikipedia「学歴フィルター」
1人ひとりの能力を見る以前に学歴の有無だけで判断をされてしまうという一種の足切りです。
優れた人材であったとしても中身を見てもらえず、学歴だけで判断がなされることを指します。
①行きたい企業を見つけるとき
就職活動を行う際、ハローワークなどでお仕事を探すことがあるかと思います。
興味がある会社が見つかり求人票を見ていたところ、大卒であることが必須という記載がありその時点で諦めてしまったことはないでしょうか。
学歴フィルターが影響し、応募することさえ難しくなってしまいます。
特に大手企業や昔からある企業の場合に「高卒以上」「4年制大学卒業以上」といった応募資格が書かれているケースも。
②会社との面接をするとき
就職面接を受けた際、学歴などについて一通りの質問はあったものの他の話はあまり振られず、結果は不採用。
後々他の人の話を聞くと、大学卒業の学歴がある方は合格していた。
といった経験や話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このような形でも学歴フィルターが影響することがあります。
大学卒業している方の採用が決まっていた場合、大学卒業していない人の面接に対して臨む姿勢が変わる面接官の方がいるケースも。
③就職したあと
無事、入社ができたあとにも学歴フィルターは影響を及ぼすことがあります。
例えば自分より後から入ってきた大卒者が自分よりも早く昇給していく、といった話はとくべつ珍しい話ではありません。
そして、これは給与面にも関わる大事な話でもあります。
実際、新卒の給与で大卒が21万円、大学院卒が23万円といったケースもよく見かけます。
給与は仕事に対するモチベーションにも繋がるため重要なことは明らかです。
2.学歴フィルターは実在するの?
会社としては学歴フィルターという判断基準があることは公にしたくない話でもあります。
表向きは「そんなものはありません」といっていても実際には存在しているという現実があり、たびたびネットニュースなどで報じられることもあります。
例えばこのニュース
就活の悪しき慣習「学歴フィルター」が、ここまで広まった背景事情
昨年末(2021年12月)ある就職情報会社が就活生たちに対して誤送信してしまったメールの内容が原因で炎上が生じた例です。
メールは本来、企業や会社へ送るものだったのでしょうか。
内容は、受験業界がグルーピングをした首都圏の私立総合大学について言及したもの。
タイトルに「<第1>大東亜以下⑨」とあり、これに対しネット上では疑問がわきあがりました。
<第1>は、部署を示しており、大東亜は大学名となります。⑨は当日担当者が対応できる人数となります。
メールタイトルに「大東亜以下」と記載があることから、企業によっては学歴フィルターを設けていることの説明となります。
3.学歴フィルターを感じる瞬間3選
これまで、学歴フィルターの存在についてお伝えしてきましたが、実際にはどんな時に学歴フィルターを感じるか3つお伝えします。
①書類選考でとにかく落とされたとき
何度も何度も受けているのに悲しいほどとにかく落とされてしまう。
経験がある方も多いのではないでしょうか。
書類選考は経歴を文字だけで伝えるため自分のことが相手に伝わりにくいものです。
採用担当者は履歴書に書かれた文字から読み解くわけですが、様々な大学から履歴書を受け取っています。
②周りの同年代と比べてしまうとき
久々に再会したり、SNSを通じて友達の現在の様子を見たり聞いたりすることがあるかと思います。
「大学を卒業したあの子は大手企業に就職して、私生活も充実しているように見える。それにくらべて自分は・・・」
「同じ場所からスタートしたはずなのに・・・」
と生活の差を感じる瞬間もあるかもしれません。
他人のことは余計に良く見えてしまいますよね。
③学歴マウントを受ける
「自分は〇〇大学の出身でこんなことを学んで・・・」
「あの方は〇〇大学出身だからこんなことができてすごい・・・」
など入社後に上司や同僚、更には年下など周りの人から学歴マウントを受けてしまうかもしれません。
全員が全員とは一概には言えませんが、そのような人に出会うことはないとは言えないのが現状です。
4.学歴フィルターを乗り越える方法
これまで、学歴フィルターについて解説をしてきました。
以上を読んでこられたうえで、不安に思う方もいるかもしれません。
学歴フィルターという壁をうまく乗り越え、自分の目標を達成するにはどうしたらいいのでしょうか?
乗り越えるためのポイントをお伝えしていきます。
①実績や経験のアピール
1つめは大卒という学歴を上回るような実績や経験を伝えることです。
例えば何かをずっと続けた経験。なんでも大丈夫です。
スポーツや趣味これだけは欠かさず続けていることなど、大きな結果を残したことはなくとも、継続する力があることは大きな強みでもあり、仕事に対する思いや体力面でのアピールに繋がります。
また唯一無二の得意なことや好きなことをもつことは、万人受けはせずともきっと誰かの心に響きます。
自分が得意とすること、苦労しないでできてしまうことを書き出してみてください。
それが実績や経験へとつながります。
②場数を踏む
2つめはシンプルかもしれませんが面接を何度も何度もこなしていくことです。
学歴フィルターがあるために面接まで進めない会社も多く、進めたとしても高学歴の人々と比べられ落とされてしまうこともあります。
面接に落ちてしまうと落ち込んでしまうかもしれませんが、諦めずに何度も何度も面接を受けていきましょう。
1回では気付けなかった改善点などのポイントに気付くことができ、それがきっと良い結果を生むはずです。
注意点としてはただやみくもに何回も面接を受けるのではなく、面接や面接練習をしてよかった点・悪かった点を振り返ることが大切です。
自分一人での振り返りに不安がある場合はまわりの人やサービスに頼るのも一つの手かと。
③将来を見据えた就職活動を行う
3つめは将来を見据え、次の転職で希望する職業に就くことを目標として就職活動を行うことです。
最初から希望通りにはいかないならばまずは自分の最終目標(就職先)は決めてみましょう。
最終目標にたどり着くまでに必要なスキルや経験を積むために、「学歴フィルターがかからないこの会社に入社しよう!」と決めてしまうことで気持ち的にも安心することができます。
まずは一度就職してみて自信が持てるほどのスキルや経験を蓄えることがおすすめです。
そうすると学歴フィルターではなく、スキルや経験で周りから見られるようになり次のステップに臨むことができます。
まとめ
就職活動をする上で学歴フィルターという壁はつきものと言っても過言ではないほどです。
乗り越えるには険しく、運任せというわけにもいきません。
けれど、同じ思いをしている人・してきた人はあなただけではなく必ずどこかにいるはずです。そしてそれを乗り越えた人もたくさんいます。
今回紹介してきたことを踏まえて、学歴フィルターを上手くかわし、自分の目標達成に向けて手段や方法を検討していきましょう。
もし一人だけでは学歴フィルターへの対応が難しいという方は支援サービスに頼るのも一つの手です。