2022.05.09 最終更新
昼夜逆転生活の治し方|ニート、フリーターが陥りがちな生活サイクルの悪循環
ニートや夜勤を繰り返したフリーターではよく聞く話です。
今回はそんな昼夜逆転生活の治し方を解説いたします。
1.昼夜逆転生活の原因って?
・24時間自由に時間が使える
24時間何をしてもいい自由な状態になると、生活が不規則になり、次第に昼夜逆転生活になります。
朝起床、夜就寝といった規則正しい生活を崩せて、自分の好きなように時間が使えることが嬉しくなってしまうからです。
「どの時間に何をやってもいい」という概念ができると、生活リズムがバラバラになり、昼夜逆転生活に陥ってしまいます。
・夜遅くまでスマホを見たりゲームをする
夜遅くまで、スマホを見たりゲームをすると、寝る時間がだんだん遅くなってしまい、昼夜逆転の生活になってしまいます。
スマホやゲームは、自己管理ができていないと依存しやすくなり、手放せない状態になると抜け出すのが難しくなります。
スマホでは動画の視聴、ネットサーフィン、SNSでのやりとりが続くと、あっという間に時間が遅くなってしまいます。
そしてゲームの中でも、オンラインでできるゲームは夜にする人が多く、特に複数で遊ぶゲームは盛り上がるので、長時間プレイとなり、就寝時間が遅くなります。
・精神的なストレスや病気
仕事での不安や悩み、うつ病を患っている人は夜眠れないことが多く、そのため昼夜逆転の生活になってしまいます。
不安や悩みを抱えている方は、そのストレスが脳に刺激を与えるので寝つきが悪くなります。
眠れないと、早く寝ないといけないと強く思うようになり、ますます眠れなくなります。
うつ病の方は、主に午前中はひどく落ち込むような気分、午後から夕方にかけて気持ちが軽くなる傾向が多いです。
参考:抑うつ気分の”日内変動”
そのため、朝はぐったりとして起きれず夕方に起きるという、昼夜逆転の生活になってしまいます。
・夜勤や交代制の仕事
夜勤や交代制の仕事は、仕事の都合上、日中に睡眠をとる状況になってしまうため、昼夜逆転生活の原因になります。
また、交代制の仕事は、日勤・夜勤、もしくは3交代制など、会社によってシフト時間がさまざまです。
就業時間がバラバラになることが多いと、睡眠リズムが崩れてしまいます。
2.昼夜逆転生活をやめたいと思う瞬間
・体調が悪くなってきた
昼夜逆転生活をやめたいと思うきっかけの多くは、体調が悪くなってきたことです。
日中はほぼ睡眠中心だと、活動することが少なくなります。そのため、運動不足で不健康になり、疲れやすくなったり、倦怠感が出るようになったりします。
また、肌荒れを起こしたり、髪がボロボロになったりするので、見た目に影響が出ます。
ご飯も夜中や明け方など、不規則な時間で食べ続けると、体重増加や胃腸障がいを招きやすくなります。
・昼間の仕事がしたい
夜の仕事がだんだん辛く感じると、昼間の仕事がしたいと思うようになります。
夜の仕事は体力的にきつく、また日光を浴びない生活が続くため、メンタルに影響が出て、落ち込みやすくなったり、うつ病になる原因になったりします。
「このままでは、まともに働くことすらできなくなる」という危機感が出てくると、昼間の仕事がしたい、と思うようになります。
また昼間の仕事は、世間的にちゃんとした仕事と認識されているので、一人の社会人として認められるようになりたい、まともに働きたいと思うと、昼夜逆転の生活をやめたいと感じます。
・家族や友人と時間が合わない
家族や友人と時間が合わないと、話したり遊ぶことができなくなります。
そのため、友人からの誘いも減っていき、孤独を感じてしまいます。
オンライン上だけでのつながりよりも実際に会う家族や友人の方が、つながり・安心感を得やすいため、昼夜逆転生活から抜け出したいと思うようになります。
・家族を安心させたい
夜勤社員で働いているから昼夜逆転生活をしているならまだ良いですが、フリーターやニートでの昼夜逆転生活をしていると家族も心配になります。
家族が健康なうちはフリーターやニートでも生活費に困ることはありませんが、年齢を重ねていくと取り返しがつかないことに。
親からすると大切なわが子の大切な将来なので、常に不安を抱えて生活をしています。
親から言われるケースや、30歳という年齢を迎えることで親御さんを安心させたいと考え、昼間の定職について考える方も多いです。
3.昼夜逆転生活を直す方法
・日光を浴びる
昼夜逆転生活を直す方法で、よく取り入れられることは、日光を浴びることです。
太陽の光を浴びると、セロトニンというホルモンが分泌され、夜になると寝つきがよくなるリズムになるからです。
朝すぐに外へ出るのは大変なので、カーテンを開けて日光を浴びることから始めるのがおすすめです。
・日中に予定を入れる
日中に予定を入れておくと、眠くても起きなくてはいけない状況になるので、昼夜逆転生活を直しやすくなります。
このときに、誰かと会う約束をしたり、お店に予約を入れたりなど、約束を破りづらい予定を入れておくと効果的です。
または、自分が参加してみたいイベントやライブに行ってみるのも良いかもしれません。
・昼は我慢して起きておく
せっかく朝起きたのに日中に寝てしまうと、また夜は眠れなくなります。
そうならないためにも、昼間は我慢して起きておく必要があります。
日中眠くならないためには、軽く身体を動かしたり、眠気覚ましにコーヒーなどカフェインを含んだ飲み物を飲むのがおすすめです。
ただ、カフェインは摂りすぎると、夜眠れなくなるので量に注意してください。
・夜はスマホやテレビを見ない、ゲームもしない
夜にスマホやテレビを見たりゲームをしたりすると、長時間見たり、プレイしてしまい脳が活性化し、眠れなくなります。
それを防ぐために、夜はこれらを自主的にやめなければいけません。
毎日していたことを急にやめることは、難しいことですが、パッと見られないように工夫することはできます。
例えば、スマホは電源を切り、テレビはコンセントを抜きます。
ゲームも本体をつないでいるケーブルを抜いておくと、どれもすぐにできる状況ではなくなります。
見るためには、ワンクッション手間がかかり、そのわずかな動作が億劫に感じれば、スマホやテレビ、ゲームから離れていきます。
4.昼夜逆転生活を続けるとどうなる?
・体調を崩し病気になりやすい
昼夜逆転生活を続けると、体内時計が崩れるようになり、自立神経やホルモンの働きが乱れます。
その結果、身体の神経の機能がうまくいかなくなる自律神経失調症や、甲状腺の病気になってしまいます。
それら以外にも、肥満、糖尿病、ガン、アルツハイマーなど、昼夜逆転生活を続けていくと、さまざまな病気を起こしやすくなります。
・精神面に悪影響が出る
昼夜逆転生活は、日光を浴びる時間がないため、精神面に悪影響を与え、落ち込みやすくなったり、だるさから活動意欲を失ったり、うつ病の引き金になってしまいます。
日の目を見ない生活が続くとストレスを感じやすく、憂鬱な気分になってしまうので、日光を浴びないと精神面に悪影響が出てきます。
また、昼夜逆転生活は人とのコミュニケーション量が減ってしまうことによる影響も見逃すことができません。
・頭が働かず生活に支障が出る
昼夜逆転生活が続くと、頭が働かず、生活に支障が出ます。
例えば、ボーっとして頭の中がすっきりしなかったり、やる気が起きなかったりすることです。
それにより、集中できなかったり、ミスをしてしまったりなど、起きている間のパフォーマンスが下がります。
これが続けば、やる気のない人、信頼のない人と思われてしまいます。
ありがちなのが昼間のミスやパフォーマンス低下によるストレスを解消しようと夜にスマホやゲームをしてしまうことです。
そしてまた昼間に調子が出ないという悪循環に。
・定職に就きづらくなる
ちゃんと仕事をしたい、外に出て働きたいと思っても、昼夜逆転していると定職に就きづらくなります。
気持ちがあっても、身体が昼夜逆転の生活に慣れてしまって、朝起きることが難しいからです。
習慣づいた生活を、規則正しい生活に直すには時間がかかります。
ここでまた、やっぱり無理だと諦めてしまうと、いつまでたっても改善しません。
まとめ
ニートにありがちな昼夜逆転生活をずっと続けていくと、身体やメンタル、ご自身の人生にまで影響が出てしまいます。
わかってはいるけど、なかなかそこから抜け出せずに、悩んでいる方もいらっしゃると思います。
一気に変えようとせず、まずは自分ができることから始めていき、少しずつ改善していきましょう。
順調にいかなかったとき、「やっぱり自分には無理だ」とは思わず、今日一日だけ続けてみるを繰り返したり、やり方を変えてみることが大切です。
ですが、心細かったり、誰かに協力してほしい、自分1人ではうまくいかないと思ったときは、専門のお医者さんに相談するのもおすすめです。
自分の悩みを受け止めて、アドバイスしてくれる人がいるだけで、当事者本人は精神的に安心できます。
焦らず、長期的に考えて、昼夜逆転生活を直していきましょう。