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2022.06.09 最終更新

2022.06.08

就職浪人って何ですか?|メリットデメリットから、なぜやめとけと言われるのかまで解説します

『就職浪人』という言葉を聞いたことはありますか。あまりいいイメージを抱かれかねない就職浪人ですが、メリット・デメリットをしっかり把握すれば新卒のとき目指していた企業よりもよい企業に就職することができるかもしれません。今回は『就職浪人』のメリット・デメリットを解説していきます。

3行でわかる記事まとめ

・就職浪人は大学卒業後にすぐに就職しなかった人


・就職浪人になってしまう理由はいくつか存在する


・就職浪人の最大のデメリットは新卒扱いでなくなること


Contents

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1.就職浪人って何ですか?

日本の就職事情として大学卒業後にブランクなしで新卒で入社する人たちが74.2%程度と7割を占めています。

参考URL:令和3年度学校基本調査報道発表資料

対して、卒業後に何かしらの理由で就職も進学もしない人たちが一定数存在します。

そのなかで、引き続き就職活動を続ける人たちのこと就職浪人と一般的に呼んでいます。

また、主にこの言葉は大学卒業した人たちを対象に使用されることが多く、それ以外の高校卒業や専門学校卒業の人たちに就職浪人という言葉を使われることはあまりありません。

 

2.なぜ就職浪人になるの?

就職浪人を選ぶ人たちの理由は様々です。主な理由を下記の通りになります。

 

・家庭の事情

家庭の事情で卒業後すぐの就職を選ばなかった人たちです。

 

行きたい進路を否定されてしまった。

上京することを許してもらえなかった。

健康面で不安が残る状態になってしまった。

 

などが、一般的です。

特に最近話題になっているのは家庭内で介護をしないといけないという理由で就職を断念するケースです。

これらはヤングケアラーとも呼ばれ、社会問題化しています。

厚生労働省などでも対策に取り組み始めていますので、もし心当たりがあるようであれば、窓口で相談してみましょう。

参考URL:子どもが子どもでいられる街に。~ヤングケアラーを支える社会を目指して~ 【厚生労働省】

 

・働く気力がない

いますぐに働くための活力が湧かない、気力が出ないという理由で就職をいちど見送る人たちもいます。

精神的な病が原因のケースもありますし、単純に自身の怠け癖によるケースや、まだ社会に出る自信がもてないケースもあります。

結果として働かないことを選択し続けた場合、一般的にニートと呼ばれるようになるのもこのタイプが中心です。

ニートに関してはこちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

【決定版】ニートのすべて|ニートの由来から、割合、実態、脱出方法まで完全解説

 

・目標の企業や業界に就職できなかった

目指していた企業や業界があって、就職活動も行っていたが内定を取ることができずに、卒業を迎えることになった場合も就職浪人となる可能性があります。

特にどうしてもその企業や業界に入りたいという強い意志があり、しかし学費などの問題でこれ以上の留年が許されない場合に就職浪人を選択する人が多いようです。

この場合、就職できるまでの期間にさらなる勉強や自己研鑽を積み重ね、中途採用で目標の企業や業界への就職を目指すことになります。

 

・就職活動になじめなかった

日本の新卒一括採用が中心の文化は独特でもあり、特にアメリカやヨーロッパを中心とした欧米諸国ではほぼ見られない文化です。

また、アジア圏でも通年で採用を行っているケースが多く、ほぼ全員が同タイミングで就活がスタートするような形式は日本でしか見られません。

そのため人によっては新卒の就職活動自体が枠にはめられた一辺倒の就活にしか感じることができず、精神的に非常に窮屈に感じる人も多いようです。

結果としてこれらの活動になじむことができなかった人が、自分らしく就職することを目指すため、就職浪人を選択する場合があるようです。

 

 


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3.就職浪人のメリット

・時間に余裕ができる

就職浪人の場合、新卒の就職活動と違い、時間に余裕があります。

それは新卒は卒業するまでに就職を目指さないといけないのに対して、就職浪人の場合は就職すること自体がゴールであるためです。

もちろん、金銭的な問題や家族の視線に耐えられないから早めに就職したいという場合はあります。

ただ、明確なデッドラインがあるかないかでは、心の持ちようが幾分か変わってきます。

 

・やりたいことに向き合える

新卒で就職活動をしている間でも、自身の働く未来がいまいち定まらず、自分が結局どのように働きたいのか見えてこない場合が多々あります。

しかし、卒業までにやりたいことを明確化しないといけません。

結果、本当に自分にこの仕事があっているのか、やりたいことなのかどうかがわからない状態で就職を決めてしまいがちです。

しかし、就職浪人を選択した場合は卒業というデッドラインがないため、やりたいことにストイックに向き合うことができます。

 

・就活してきた準備をいかせる

新卒で就活をしてきた人は、そこまでで用意したものはすべて引き継ぐ形で就職浪人のスタートを切ることができます。

リクルートスーツや、革靴、カバン、これらを一から準備する必要はありません。

ゼロから準備しなければならない人とは異なり、金銭や身体的負担はやや抑えられるでしょう。

 

4.就職浪人のデメリット

・新卒扱いにならない

「就職浪人はやめとけ」と呼ばれる最大の理由が新卒扱いにならないという点です。

日本の大企業の中途採用において未経験者入社のハードルは非常に高いです。

経験とスキルや実績が求められ、即戦力以外はほぼお断りの状況がほとんどです。

中途採用で未経験者を募集しているのは非常にレアケースです。

対して「新卒採用」はそのハードルを大きく下げてくれます。

そのため、就職希望者は新卒での就職を目指すのです。

 

しかし、就職浪人になってしまった場合、企業は新卒扱いをしてくれません。

基本的に既卒扱いとなり一般的な中途採用と同じ扱いとなります。

厚生労働省は『卒業後3年以内の既卒者は、「新卒枠」での応募受付を!』と呼びかけを行っていますが、これはあくまで指針であり強制力があるものではありません。

参考URL:若者の募集・採用等に関する指針

今後もこの状況は続くと考えられています。

 

・各種サポートが受けられない

各種リクルートサービスが行っている新卒向けのサービスに関して、就職浪人は基本的に受けることができません。

中途採用扱いとなるため、一度も就職したことがなかったとしても転職サイトで求人を探すのが一般的となります。

また、大学は卒業してしまっているので、大学のキャリアセンターや就職課のサポートも受けられなくなります。

(学校によっては卒業後も相談対応を行ってくれる場合があるので、個別にご確認ください)

就職浪人は自身の力で採用をもぎ取らなければならない自覚が必要です。

 

・就職浪人にいいイメージがない

就職浪人として活動している期間が長くなれば長くなるほど、空白期間も大きくなっていきます。

就職活動してきたことを口頭で伝えたとしても、書類上の扱いとしてはニートと大差ありません。

また、新卒採用のレールに乗れば楽できたものをわざわざ就職浪人という選択をした、変わった人間扱いされることもあります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

就職浪人のメリットとデメリットを中心に就職浪人に関して解説を行いました。

一度、就職浪人になると新卒としての就活は難しいですが、もちろん就職できないわけではありません。

逆に学業に追われず、目標を明確化できるちゃんとして取り組むことができれば、企業もしっかり評価してくれます。

就職浪人になったからと言って投げ出したりせずに、あきらめないことが重要です。

 

しかし、それでも心が折れてしまいそうなときは就職に詳しい人に相談してみましょう。

Actbizでは、就職のための無料カウンセリングを行っております。ぜひ一度ご相談ください。

 

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