2022.05.30 最終更新
『なりたい職業がない人』が自分に適した職業に就くために振り返るべきポイント|年齢別で詳しく解説
将来どういう職業につきたいか、話をふられてもいつもなんて答えればいいか思いつかない。
いった、何者になりたいのか自分自身でもよくわからなくて、どこか軸が定まらない気がしてしょうがない。
テレビやネットなどのメディアを見ればやりたいことが明確で、ただただ自分の夢にむかって突き進んでいる人ばかり目に入る。
自分だけが目指すべきものがないような気がして、不安が募ってしまう……
……なんて経験に身に覚えがある人はいませんか。
今回はそんな人向けに「なりたい職業がない」ことへの対策を解説していきます。
1.『なりたい職業がない』は当たり前
まず、なりたい職業を早い段階から決めている人が決して大多数なわけではありません。
下記の調査でも『将来の夢やなりたい職業はありますか?』という質問に対して高校三年生の45%程度と半数近い人たちが
「漠然としたあこがれはあるが具体的にまだ決まっていない」
「特に決めてはいない」
を選択しています ※参考URL:約 10 万人の高校生・中学生に対して東進が調査
なりたい職業がない人は自分だけではなく、同様に困っている人はたくさんいる。
そのことに気づくことができれば、気持ちが少し楽になるはずです。
重要なのは『なりたい職業がない』ことで自分自身を追い込みすぎないことです。
2.【高校生・16~18歳程度】の『なりたい職業』の見つけ方
高校生になると本格的に進路などを面談などで掘り下げられることになります。
その中で具体的にどういう職業になりたいのかは必ず話題に出てくるでしょう
とはいえ、この時点で自分のなりたい職業が定まっていないのはしょうがないことです。
高校時点であれば、使える時間をしっかり使い改めて自分自身の得意不得意、好き嫌いと見つめ合って進路を考えてみましょう。
・自分が興味を持てる・好きな分野を考える
『なりたい職業』を決める上で一番王道の考え方。
それが自分が興味を持てる分野、自分が好きだと言える分野で就職できないかを考えることです。
もちろん、好きな仕事が必ずしも自分に適しているかはわかりません。
しかし、高校時点であれば、その判断はこれから行っていく形になります。
早い段階で興味を持てる・好きな分野の仕事を知ることでその取捨判断が迅速に行えます。
・自分が褒められることを考える
好きなことが見つからない場合は、次に自分が褒められるものを洗い出してみましょう。
「絵を描いて褒められた」
「計算が早いと褒められた」
「作るご飯が美味しいと褒められた」
など、本当にシンプルなものでもかまいません。
褒められることは自分のモチベーションアップにも繋がります。
多少お世辞が含まれていたとしても、他人より秀でた箇所のわかりやすい証明でもあります。
洗い出すことができたら、そこから具体的にどういう職業に結びつけることができるか考えてみましょう。
「絵を描いて褒められた」→イラストレーター・WEBデザイナー
「計算が早いと褒められた」→経理・事務
「作るご飯が美味しいと褒められた」→調理師、コック
などになります。
・自分が楽にできることを考える
人が苦労して作業しているものが自分にとってはそうでもないことありませんか。
「同じ単純作業の繰り返し。周囲は退屈と行っていたが意外と楽しかった」
「周りが面倒と言っていた読書感想文。書いてみたら思った以上にスラスラと筆が進んだ」
「PCのセットアップ。家族は手間取っていたけど、自分はすんなり立ち上げることができた」
周りに言われないと意外と気づくにくいかもしれませんが、それも一つの特技と言えます。
そして、その特技は就職する際のきっかけに結びつきやすいです。
先程あげた例で言うならば
「同じ単純作業の繰り返し。周囲は退屈と行っていたが意外と楽しかった」→工場勤務、ライン工
「周りが面倒と言っていた読書感想文。書いてみたら思った以上にスラスラと筆が進んだ」→ライター、編集者
「PCのセットアップ。家族は手間取っていたけど、自分はすんなり立ち上げることができた」→システムエンジニア
などが特技を生かせる仕事と言えます。
3.【大学生・19~22歳程度】向け『なりたい職業』の見つけ方
では、大学生はどのように考えていくのがいいのでしょうか。
大学生の場合、高校生の時に上げた自己分析も行いつつ、大学生の年齢になったからこそできることがあります。
『なりたい職業』を考えながら、実際に行動を移していくことで必要な情報を獲得していきましょう。
・学んだことや経験を活かす
大学では高校と違い専門的なことを学んでいきます。
ということであれば、それを活かすことができる仕事はまっさきに考えるべきでしょう。
また、大学の期間で学ぶことができたのは学問だけではありません。
サークル活動やアルバイトでの活動、インターンで実際に体験したこともあるでしょう。
そこで獲得できた経験の延長線で働くことができる仕事がないかも探してみましょう。
・すでに社会にでている大人と交流する
大学生は高校のときよりも社会と接点が近い場所にいます。
そのため、自分の気になった業界や会社などに直接コンタクトが取りやすくなります。
先述のインターンのほか、OB・OG訪問などがそれに該当します。
また、昨今はネットなどでも交流会が頻繁に行われています。
そのような場所で実際に働いている人たちの声を聴くなどして、自分のなりたい職業を見つける参考にするのも手の一つです。
・実際に働いてみて体験してみる
少しでも興味を持った仕事は実際に働いてみることを検討しましょう。
アルバイトやインターンのほか、最近はリモートワークに対応している仕事も存在しているので、学生という立場で副業のように働くことができる仕事も存在します。
実際に体験することでしかわからないこともたくさん存在します。
なりたい職業のきっかけが何もない人は逆に様々な仕事をこの期間で経験することで、新しい糸口が見つかるかもしれません。
4.【フリーター・23~30歳程度】の『なりたい職業』の見つけ方
高校・大学卒業後、正社員で就職しなかった場合、ニートやフリーターになるケースがあります。
ここまでくると『なりたい職業を見つける』ことよりも、現実的に自分でも働ける職場を探していくのを目指していく形になります。
・非正規雇用で気になる業界に入り込む
どうせ働くのであれば、少しでも気になる仕事を一度経験してみることを検討してみましょう。
アルバイトや契約社員、派遣社員などの非正規雇用は採用へのハードルが低い分、辞める際のハードルも低いです。
もし気に入らなければ、すぐに次に移ることが可能です。
なにかとっかかりがあるものがないか、様々な仕事を経験してみましょう。
・『なりたい仕事』に折り合いをつける
やりたい仕事でなくても生活を安定させることや、金銭を確保するために働くことは当たり前のことです。
実際、だれもが『なりたい仕事』につけるわけではありません。
どこかで折り合いをつけて、あくまで自分の生活のために働く方向にシフトするとしたら、このタイミングです。
ただ、全て折り合いを付ける必要はありません。
例えば
現在の仕事を続けているうちに『なりたい仕事』が見つかって転属できるチャンスがあるかもしれない。
今の仕事でスキルと実績を見に付けて『なりたい仕事』につなげていく。
のように次のステップにつながる何かを今の仕事に見つけることで、考えてみましょう。
・現在、働いている仕事を『なりたい職業』にしてしまう
現在働いている仕事が、多少でも自分に向いていると思えるのであれば、それを『なりたい職業』として折り合いをつけて見ましょう。
もちろん、フリーターの立場であれば非正規雇用の為難しいですが、正社員登用は企業によって以前よりハードルが低くなっています。
正社員登用制度に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。
自分の働いてきた経験をそのまま活かせるため、フリーターにはおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
『なりたい仕事』を持っている人が全てではありません。
そして、『なりたい仕事』につけた人が全てでもありません。
重要なのは自分自身が納得して、後悔せずに進むことができるかどうかです。
『なりたい仕事』がないがゆえに選択肢を誤ってしまいそうであれば、しっかり目標を定めて進みましょう。
逆に『なりたい仕事』がなかったとしても、特に困らないのであれば慌てる必要はありません。
周囲の環境に惑わされず、自分なりの答えを見つけましょう。