2022.06.30 最終更新
「自分が社会不適合者なのか知りたい」判断基準と脱出方法を解説。
今回は「社会不適合者」と呼ばれる人の基準や、そこからの脱出方法を紹介します。
・辞書によると社会不適合者とは「社会の要求に答えた生活が困難な人。社会でうまくやっていけない人。」
・自分が社会不適合者であることを自覚することが重要
・自分に合ったやり方を選ぶことが大切
1.社会不適合者ってなんですか?
辞書によると社会不適合者とは、
「社会の要求に答えた生活が困難な人。社会でうまくやっていけない人。」
と定義されています。
このように一般的には協調性がなく会社の同僚になじめず浮いてしまう人、社会で円滑にやっていくことができない人を指すことが多いです。
ニート、フリーターなどのように公的機関が定義するものとは違い、本人や周りの判断によって社会不適合者かどうかが決まります。
2.社会不適合者の特徴とは
社会不適合者かどうかの判断は、ときに難しい場合があります。
なぜなら判断する人の立場によって、社会不適合者と判断する基準が異なるためです。
一般的に社会不適合者と呼ばれがちな人の特徴は、以下のようなものがあります。
・人づきあいが極端に苦手
職場の人づきあいが苦手な人は多いですが、度を越えてしまうと社会不適合者と判断されてしまうケースがあります。
具体例を挙げると挨拶にいつも返事しない、職場での会話でいつも一言も話さないなどです。
こうした態度が続くと、「あの人は会社の人と良い関係を築く気がないな」という印象を与えてしまいます。
終いには社会不適合者と判断されてしまうことがあります。
・協調性が皆無
協調性の無い人も社会不適合者と判断されやすいです。
例えば仕事上のトラブルを皆で解決しようと努力しているときに、一人だけ関係ないような態度をとってしまう人がいます。
一人がそのような態度をとることで、他の人も気分を害しますし、自分もフェードアウトしたいと思う人が出てくる可能性もあります。
このように、悪い意味で集団の和を乱す態度が多い人は、社会不適合者のレッテルを貼られてしまいます。
・決められたルールに従えない
仕事面での特徴の一つとして、決まったルールに従えないことがあります。
遅刻や会議のすっぽかしが極端に多い、ゴミ捨てや会社の設備利用のルールを守れない、などが挙げられます。
こうしたルール破りが散見されていては、職場で健全な信頼関係を築くことも難しいです。
「あの人は社会不適合者だから仕方ない」と諦められてしまうこともあるでしょう。
・プライドが高い
社会不適合者の中にはプライドが高く、他人に高圧的な態度をとってしまう人もいます。
このような場合、他人からのアドバイスを素直に聞けなかったり、自分がミスをしたときに他の人のせいにしてしまうなどのトラブルが発生してしまいます。
一般的な職場では、他社との折り合いをつけていくことも時には必要です。
自分のやり方に一切口出しして欲しくないと思う人は注意が必要です。
もしこれらの特徴の半数以上が当てはまるようなら、自分は周囲に社会不適合者と思われている可能性が高いです。
3.社会不適合者の自覚を持つこと
自分が社会不適合者だと気づいていない場合、ストレスの原因がわからず、問題を相手のせいにしてしまうこともあります。
会社の人のアドバイスもうっとおしく感じたり、コミュニケーションから遠ざかるケースも多いようです。
社会不適合者の人はまず、「自分が社会不適合者であることを自覚する」ことが重要です。
しかし現代社会では、社会不適合者の人生は生きづらい状況であることも否定できません。
そうした中で、少しでも社会不適合者の人が生きやすく、前向きになれる方法をご紹介します。
◆出来る限り社会に適合する努力をする
上手く社会に適合できず浮いてしまいがちな人は、出来る限り社会に適合する努力をしてみましょう。
・社会不適合のまま生きる方法を模索する
仕事内容や雇用形態を変えることで、社会不適合者を改善せずに新しい生き方を模索することも可能です。
自分に合ったやり方を選んで、ストレスのないようにやっていくことが大切です。
具体的な方法については、次章以降で詳しく解説します。
・社会に適合する努力をする
社会不適合者が会社で生きやすくするためには、社会に適合する努力をする必要があります。
いくつかの改善策を解説しますので、自分に当てはまる特徴をまずは洗い出し、それぞれの項目について対策を考えましょう。
・人づきあいが苦手
会社内の人付き合いが苦手な人は、とても多いです。
特に苦手な上司や、タイプの違う人と付き合っていくことは難しいと思います。
そうした場合は、身近な人、自分が接しやすい人から交流することを心がけてみましょう。
具体的には元気な挨拶や、不思議に思ったことを素直に質問してみるのも有効です。
小さな輪で交流することで自分に自信がつきますし、社内の人との思わぬ共通点が見つかることもあります。
また、周囲の人からすると自分が話したり笑ったりしている部分を見ることで、これまでよりもとっつきやすくなるはずです。
慣れてきたら徐々に範囲を広げていき、経験値をあげていきましょう。
・プライドが高い
プライドが高すぎる人は社内で反感を買いやすいです。
プライドが高い人は、自分の弱みや苦手を受け入れたくないという本心が隠れていることが多いです。
まずは、自分の弱み、苦手なことを洗いだしてみましょう。
その上で、なぜそうなのか?どうしたら改善できるのか(または、改善が難しいのか)?まで掘り下げて考えます。
そうした作業を行うことで、どうしても譲れないライン、どうしようもない部分がどこにあるかを自己分析することができます。
具体例をあげると、このような例があります。
簡単なミスが多い(弱味)
↓
納期ギリギリに急いで作業し、そのまま提出しているため。(理由)
↓
タスク管理アプリで納期に余裕をもった作業を試みる。
↓
提出前にチェックを行う。(改善案)
自己解決が難しい場合は、周りの人の意見を参考にしてみると参考になることもあります。
気を付けて欲しいのは、社会不適合者は必ずしも悪ではありませんし、絶対に改善しなければならないものでもありません。
そして、何年も染みついた自分の考えや行動を改めるのは、とても勇気がいることです。
自分が少しでも克服したいと思ったときに、出来る範囲で改善する努力をしてみることをおすすめします。
◆社会不適合でも生きていく方法を模索する
社会に適合する努力をするだけが社会不適合者の生き方とは限りません。
自分を変えることに抵抗がある人にとっては、かえってストレスになってしまうこともあるためです。
そうした生きづらい状況を打破するために、解決案をいくつか解説します。
・協調性が皆無
協調性が無い人は、一人だけでも問題ない仕事に就く方法があります。
苦手な人間関係に距離を置くことで、仕事効率の改善も見込めます。
・単独でコツコツ作業できる仕事
営業職やチーム作業が必要な仕事に比べ、一人でコツコツ作業できる仕事は対人関係のストレスをぐっと減らすことができます。
具体的にはデータ入力や流れ作業、工場勤務などがあります。
・在宅ワーク
仕事内容を変えられない場合、在宅ワークも有効です。
職場にいると独特の雰囲気がありますし、余計な雑談や仕事を振られてしまうことも多いです。
在宅ワークなら自分の好きな環境で働くことができますし、コミュニケーションも最低限で済みます。
・フリーランス
フリーランスは会社員と違い人付き合いや労働環境が縛られないため、自分に合った働き方を実現できます。
苦手な人間関係からの解放、生活リズムに合わせた作業時間や作業場所など、社会不適合者の人が受けるメリットは大きいです。
・個人事業主
個人事業主というと頑張って起業して大変な仕事のイメージが強いですが、実際はそうとも限りません。
例えば今働いている職種の仕事を業務委託として仕事を貰ったり、副業の延長として独立する方法もあります。
会社員であるメリットとして、安定収入や社会保障、厚生年金などがあります。
勢いで会社をやめるのではなく事前によく調査し、メリットやデメリットを検討した上で最終的な判断をしましょう。
まとめ
この記事では社会不適合者の特徴や、快適に生きていくための対処法について解説しました。
社会不適合者の特徴に少し当てはまり、ドキッとした人も多いのではないでしょうか。
社会不適合者の特徴には以下のようなものがありました。
・人づきあいが極端に苦手
・協調性が皆無
・決められたルールに従えない
・プライドが高い
改善策には、このような例がありました。
・人間関係やプライドの高さなど、社会不適合者を克服する努力をする
・仕事内容や雇用形態を見直し、社会不適合者として生きていく
社会不適合者と呼ばれる人でも、自分らしく生きていくことは可能です。
特徴に当てはまるからと言って投げやりにならないことが重要です。
ストレスの少ない対処法を選択して、より自分らしい生き方にしてください。